ひよこぐみのお部屋から

                                   上谷晴美
 
 
 三学期に入ってから、『もうすぐすみれぐみさん』と言うお言葉にすごく敏感に
なってきたひよこぐみさん。
例えば、今までは自分でズックを上手に履くことが出来ずに困っていたお友達がいたのですが、「頑張ってズック履いたらすみれぐみさんになれるよ」と先生が言うと、「頑張って履く!」。「すみれさんになる!」。張り切って履く練習をしていました。
そしてある時、ふっとズックを履く姿を見ているとなんと、今まで履けなかったお
友達が自分でズックを履いているではありませんか。そのお友達につられて他のお友
達も頑張ってズックを履くように・・・。
今では、みんな自分で履けるようになりましたよ!
ひよこぐみさんが出来るようになったことまだまだたくさんあるんです。

ホールの時間に行くとき、
「ほら、すみれぐみさんみたいに並んでみて!」
と言うと、さっ!
と一列に並んで待っている姿が・・・。

その後、一列に並んだまま入場できるようにもなりましたよ。でも、並んでの入場もホール手前まででそこからお椅子までは嬉しいお顔で猛ダーッシュ!

そんな姿を見ると、そんなところがやっぱりひよこぐみさんなんだよね!


さて、体を動かすことがとっても大好きなひよこぐみさんは、お部屋の中でピアノの音楽に合わせてうさぎに変身したり、ぞうになったりして体いっぱいに表現しています。
以前は、ピアノが鳴ってもお椅子に座って見ていたり、寝転がって遊んでいたりして、先生が何を言っても「いや!」と言ったり、知らん顔のお友達がいたのですが、今では、ひよこぐみさんみんなが、先生が何に変身してって言うのかと嬉しそうなお顔をして真剣に聞いているほど・・・。

「次は、これに変身してみて!」

と言うと、喜んでみんないっせいに動きだすんですよ。

少し前まではこんな様子を見れるなんて思ってもいませんでしたよ。そんなまとまってきたひよこぐみさんの様子を見ることが出来てとっても嬉しい先生なのでした。
四月からはいよいよ憧れのすみれぐみさん。新しいお友達も加わりますが、新しいお友達の素敵なお手本になってお友達をぐいぐい引っぱっていってね!






期待しています。