園長先生の書斎から

                                  釜土達雄

 
 今年の梅雨は変でした。梅雨だというのに7月になったとたんにとっても暑い日が続きました。
雨が全く降らない日が続いたので、今年は空梅雨かしら?と思っていたら、今度は短時間の集中豪雨。

何ともいえないくらいの不思議な感じでした。
ですから、幼稚園ではいつもよりも早い段階で、夏の遊びを取り入れ始めました。
プール遊びもどろんこ遊びも、7月になってしばらくしてからもう始めたのです。
 
熱中症の対策も、早めに始めました。

運動などをすると体がぽかぽかします。体に熱が発生するためです。すると私たちの
体は汗をかきます。汗の水分が蒸発することにより、気化熱で体の温度を下げようと
するのです。うまくできた体の仕組みです。
ところが汗は、体の血液の水分が出てきたもの。汗をかくということは、血液がど
ろどろになり、脱水症状を起こすことになってしまいます。脱水症状を起こしては、
汗が出なくなっていきますから、体温は下がらなくなります。

逆に、いくら汗をかいても、汗が蒸発しなければ体温が下がりません。また、汗が
たとえ蒸発していても、それ以上に体が熱くなってしまえば体温は下がらないばかり
か、どんどん上昇していきます。これが熱中症です。
 
大事なことは、暑いところで長時間過ごさないこと。帽子をかぶることです。そし
て、しっかり休むことです。
また水分をたっぷりとることも大事です。
 
幼稚園では去年までお家から水筒に入れたお茶を持ってきていただきました。今年
も持ってきてくださる方がいらっしゃいますが、好みがありますから、それはそれで
よいと思います。けれども幼稚園では今年から、幼稚園でもたっぷりとお茶を子ども
達に飲んでもらおうと、お茶の準備をいたしました。
遊びがひとつ終わったら
「お茶を飲んでください」
と声をかけるようにもいたしました。



暑い夏が続きます。
お家ですごされる時にも、水分をたっぷりとって、
熱中症にご注意いただきたいと思います。