園長先生の書斎から

                                  釜土達雄

  すでに『しらゆりっこだよりNo.126』でお知らせしましたが、みかんの苗木を記念植樹としてばらぐみさんと一緒に植えました。羽咋白百合幼稚園の「本町」から「松ヶ下町」への移転記念として植樹したのですが、せっかくだからと、卒業するばらぐみさんと一緒に、植えることにしたのです。
ホールの時間に横山ゆかり先生が大いに盛り上げてくれました。
「今日、みかんの木を植えます。みかんの木には、みかんがなります。みかんが実る前には、お花が咲きます。それでは問題です。みかんの花は何色でしょう?」

そんな問題を出してくれたのでした。
 「@黄色 A白 Bオレンジ」。
子供達の大部分のお友だちが手をあげたのは当然
「Bオレンジ」でした。
そりゃそうですよね。みかんはオレンジ色をしているものが多いのだから。
だからオレンジだものね。
ところが正解は「@白」でした。みんなの落胆と白に手をあげた少数者のグループは「やった!」。
 それに対して「Bオレンジ」に手をあげた子供達は
「えっー!」。とっても大きなショックと共に、新しい知識を得たのでした。
だから、みかんの花が見たいというお友だちがたくさんいて、記念植樹をしました。「みかんがなったら食べてみたい!」。そんなお友だちもいました。
けれどもわたしの本当の願いは、実は別のところにありました。
アゲハチョウに来て欲しい・・・と言う願いです。
みかんの木には申し訳ないのですが、その葉っぱを食べて育つために、アゲハチョ
ウが卵を産み付けて欲しい。それをみんなで、観察したい。そんな願いだったのです。

『しらゆりっこだよりNo.126』の
  みかんの苗をお庭に植えました。
  どんなお花が咲くかしら
  どんな実がなるのかしら
  ちょうちょが遊びにきて
  くれたらすてきだね!



あの短いコメントには、そんな思いのすべてが込められています。