秋を思う存分味わい、まだその余韻を感じながら
冬を迎える準備に入りつつあるばらぐみさん…と言いたいところですが、
秋がまだ完全に終わらぬうちから、
ひと足早く「クリスマス」を迎える準備にとりかかりました。

そうそれは、白百合幼稚園の最大のイベントである「クリスマス会」で、
ばらぐみさんは、神さまのこどもであるイエス様が、
この世に生まれてくるお話―聖誕劇を演じることになっているからです。


まずは、前年度のばらぐみさんの写真をみたり、
クリスマスのお話の紙芝居などを読み、今までの記憶をたどって、
役決めから入りました。
配役は先生の考えではなく、お友達の希望を聞いて決めました。
その年によっては一つの役に人気が集中して、
やむなくジャンケンで決めたということもあったのですが、
今年はスムーズにお友達の意見がすべて通り、
みんなが自分のなりたい役になれました。
役が決まると嬉しい気持ちが大きく膨らんで、どの子も

「私ね、○○するの!」
「僕は○○!」「あっ一緒や〜」

と、楽しい会話があちこちから聞こえてきました。
しかし、十ページからなる台本を手にし、
台本読みに突入すると同時に、
一気にトーンダウン…
なぜなら各々のセリフ・
みんなで言うナレーター部分の長いセリフ・
そして全六曲の讃美歌を
覚えなければいけないという、
大きなプレッシャーの壁が
お友達の前に立ちはだかったからです。
この状態を例えるなら、出口のないトンネルに
迷い込んだような感じとでもいいましょうか。




聖誕劇は二千年以上も前の時代が舞台です。
しかもセリフの中に「拝む」「救い主」「お会いする」など、
普段の生活では口にしたこともないような言葉が次々と出てきます。
頭では覚えなくてはいけない!とわかっていても、
台本になかなか手が伸びない日々でした。
正直「クリスマス会にちゃんとできるかなあ〜」
とお友達もゆかり先生も、
一瞬ですが迷いが生じたこともありました。

ところが、一人、また一人とセリフを覚え、
歌う声も大きくなってくると、この真っ暗なトンネルに突然光が差し込んできたのです!
またこの光は魔法の光のようで、今までのお友達とは別人のように、
聖誕劇を楽しむことができるようになったです。

自由遊びの時間に各役ごとに集まってセリフの掛け合いの練習をしたり、
台本を広げてお友達のセリフまで覚えたりと、
いつの間にか自分たちが聖誕劇をかっこよく決めるんだ!
という気持ちに切り替わり、演じることに喜びや楽しさを
感じるようになるのですから不思議です。

そして長いトンネルを抜け出し、自信を持って望んだクリスマス会。
本当にみんなステキでした。
お友達一人一人が聖書の言葉を伝え、
大好きなイエス様のお誕生日をお祝いしようと一生懸命でしたね。
運動会では元気なばらぐみさんをアピールしましたが、
このクリスマス会では、元気だけじゃなく、
ちょっぴり大人のばらぐみさんの姿を見ていただけたのではないでしょうか。

白百合幼稚園のクリスマス会での
ばらぐみさんによる聖誕劇は、
これからもずっと続くでしょう。

そしてみんなで本当のクリスマスの意味を知り、


お友達がいつか
大人になってクリスマスを迎える頃、
ふとこの聖誕劇のことを
思い出すことがきっとあると思います。

「あんなこともあったな〜」ってね。
そう、白百合卒業生である
ゆかり先生のようにね…。

早いもので今年も終わりの時を迎えようとしています。
年が明けるとばらぐみさんは「小学校」
という新しい世界への旅立ちへの準備に入ります。
一日一日を大切に、そして今まで以上に楽しく過ごしていきましょうね。

もちろん、元気の源・毎日のドッジボールも忘れずにね(笑)。