三学期、ばらぐみさんは 「みんなでつくる楽しさ・喜び」を体験することができました。 その代表としてあげられるのは「クッキー作り」です。 バンダナにエプロン姿も決まって、いざクッキー作りをスタート。 まずバターの独特な感触に驚き、次に小麦粉とお砂糖を入れた後は、 今までの粘土遊びの成果をみせるかのように、こねこね大作戦に大奮闘したお友達。 エプロンが真っ白になってもおかまいなしって感じでした(笑)。 でもそのうち甘い匂いがしてくると、「早くたべたいね〜」なんて言葉があちこち から聞こえてきました。みんなの頑張りのおかげで、クッキーのきじは無事できあが りました。 次はお待ちかねのトッピング。この作業にはなんと二時間近くの時間がかかりまし た。型を抜いたものにチョコをのせたり、模様を描いたりと、それはそれは細かい作 業でしたが、ばらぐみさんはみんな真剣なお顔で取り組んでいました。途中飽きるど ころか、やっているうちに色々な工夫も思いつき、先生の方が教えられることもあっ たくらいです。お友達同士で一つのことに取り組み、お互いに刺激しあって工夫をし ていく姿は、本当に頼もしく見えました。 そしてその焼きたてのクッキーを食べた小さいクラスのお友達に「ばらさんのクッ キー、すごくおいしい!」言われた時は、喜びと自信に満ちたばらぐみさんのお顔が ひときわ輝いていました。やったね!
こんなばらぐみさんは、もうすぐピカピカの一年生になります。三学期が始まった 頃は、目をキラキラ輝かせながらランドセルや机の話を嬉しそうに話してくれたお友 達でしたが、三月になると、嬉しいことにはかわりないんだけど、その嬉しさより大 好きなお友達や幼稚園とさよならしなければならないという現実に直面し、少し寂し さを感じるようになってきたお友達。 「あと○日しか、幼稚園来れんげんよね…」と言ってみたり、卒業式に歌う歌を歌 いながら、涙するお友達もいました。
|