四月〜ポカポカ陽気の到来と共に、すみれぐみさんの春もスタートしました。
 
 今年のすみれぐみさんは、総勢十七人ということで、お部屋のあちこちからいろいろな声が聞こえてきました。憧れのすみれぐみさんに進級したことを喜ぶ声や、初めての幼稚園生活にドキドキして、大好きなお家の方と離れるのが寂しくて泣いたりするお声など、本当に賑やかでした。けれども五月を迎える頃には、新しく入園したお友達もだんだんと園生活に慣れ、今までの涙が嘘だったかのように素敵な笑顔に変身しました。

 
  お友達と仲良く遊ぶ姿があちこちでみられるようになると、次に出てくるのはトラブル。自分の思いをうまく言葉にすることができず、思わず手や足が出てしまう・・・。そんなときは先生が間に入り、お互いの気持ちを受け止めながらお互いの気持ちを考えたり、自分の思いを先生と一緒に伝えています。まだまだトラブルはありますが、その度にお心の成長が見られるすみれぐみさんです。
五月から、すみれぐみさんもスイミングや体育教室が始まりました。
 特にスイミング教室が好きなようで「お着替えするよ〜!」と声をかけると、ピューっとお部屋に入ってきて、急いで着替え始めます。お着替えも最初は大戦争でしたが、回を追う毎に上手になりました。
 ユーフォリアでは、まずは小さいプールで水に慣れるための手遊びを楽します。次に中くらいのプールで、お顔を洗ってみたり歩いてみたり。最後に一番大きいプールでのレッスンを行います。最初の頃は、大きいプールというだけでちょっぴり怖くなるようで、ほとんどのお友達がお体が固まってしまい、先生にギュッと抱きついてきました。中にはプール中に響き渡る大きな声で泣ちゃったりするお友達もいました。けれどもお心をグッと強くして挑戦を続け、今では「気持ちいい〜」と言う程に。今度はどんなことをしようかと、あれこれ考えている先生です。
 六月のホールの時間に、園長先生から種の話を聞きました。お話の後に一人一粒ずつ種を受け取りました。その種はと〜っても小さかったので、無くさないように小さなお手々でギュッと握りました。手のひらの中にある種をよく見ると、なんととっても可愛いハートマークがついていたのです。その種のお名前は『フウセンカズラ』でした。プランターに入った土に指で穴を開け、小さな種をポトンと入れ、優しく土のお布団を掛けてあげました。大きく成長するようにみんなでお祈りもしました。
 何日か経ったある日のこと、みんなで種の様子を見に行きました。すると「あっ!芽がでてる!」とすぐに気づいてくれたすみれぐみさん。それからお外に出る度に「大きくなっているかな?」とフウセンカズラの成長を楽しみにしています。
 また七月に入ると、春に幼虫だったカブトムシが立派な成虫に変身。そっと眺めてみたり、角を持ってみたりと、男の子だけでなく女の子も夢中となっています。小さな命の誕生の喜びをお友達と一緒に分かちあっているすみれぐみさんです。

 楽しかった1学期も終わりです。夏も思いっきり楽しんで、2学期もまたみんなで楽しい事をい〜っぱいしようね。