「学院長室から」

          
  
                               学院長 釜土達雄
 
 二〇一五年四月から、保育制度は大きく変わります。これは、長い間問題になっていた制度を、一気に変えようという、保育制度の大改革です。
 幼稚園は文部科学省が管轄。保育園は厚生労働省が管轄しています。小学校に入る前の子どもたちを、文部科学省と厚生労働省という異なる省で別々に扱っています。
 幼稚園は、学校教育法で定められた学校として「幼児教育」を行うものとされました。「義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること」(学校教育法第22条)。これが幼稚園です。
 それに対して保育園は児童福祉法に基づく「児童福祉施設」と定められています。「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること」(児童福祉法第39条)これが保育園です。
 ところが羽咋白百合幼稚園は認定こども園として、0才〜2才までは保育園として、3才からは幼稚園として子どもたちを受け入れています。保育に欠ける欠けないなんて関係なく、子どもたちを受け入れています。だいたい、小学校に入る前の幼児教育が必要なのは、あたりまえのことです。保育園の子どもには、幼児教育は必要ないなんて言うことはありません。
 新しい保育制度が始まります。期待しています。