暖かな日差しに春を感じる頃。“チューリップが咲く時にはばらぐみさんだね”そう言いながら、幼稚園の花壇にみんなで植えた球根が芽を出し始めました。春はすぐそこです。
 三学期もお友達とたくさん遊び、元気にお過ごしをしたゆりぐみさん。

 一月ー「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」のご挨拶をして二〇一四年をスタートさせたゆりぐみさん。コマ回し、羽つき、カルタ、パズルなど、思い思いにお正月遊びを行い、好きな遊びをさらに探求して遊ぶ姿がありました。一つの事にじっくり取り組めるようになったゆりぐみさんです。
 お部屋でもカルタ遊びを楽しみました。チーム分けをしてスタートすると、どのお友達も真剣な眼差しで白熱。先生が札を読むと、一生懸命探し「ハイ」とお返事をしてとっていました。とるスピードは日に日に速くなり、先生が札を読み終える前に「ハイ」が聞こえるようになったのには驚きました。そして、一つの絵札を数人のお友達が同時にとることが多くなってきた時、「ハイ」と手を置いたお友達は、お互いのお顔を見合わせていました。みんな自分の絵札と言うかな? と思いきや「早かったのは○○君やった」「一番下は○○ちゃん」と、同じチームのお友達が判断してすぐに解決。また、二つの手が同じ速さで半分ずつ絵札を触っている場面では「どうするのかな〜」としばらく様子を見ていると「同じだからジャンケンやね」とこれまたすぐに解決。自由遊びの時間にもお友達を誘いルールを確認し、工夫しながら遊びを進めている姿が見られるようになりました。そんな姿をみて、お友達同士でできるなんて、何だかばらぐみさんみたい!と嬉しくなった先生です。

 そして臨んだ発表会では、みんなで忍者に変身し、体育教室や運動遊びで行ってきた中から、自分たちでやりたいことを決めて取り組みました。ゆりぐみさんらしく、一人ひとりが大きくなったことを自信をもって披露することができました。
 毎日楽しんだ大好きなしりとりは、本番でお友達がどの言葉を言うのか分からないので、先生は内心ドキドキでした。けれども、みんなしっかりと言う事ができ、大成功でしたね!
 ピアニカもクリスマス会より難しい曲に挑戦。始めに先生が見本を弾いてみました。「できるかな〜」と思っていたのですが、先生の心配をよそに「できる」「やる」とやる気満々のゆりぐみさん。そのお言葉通り、音階をよく聞き、全員ですぐに弾けるようになりました。本当にピアニカが上手です。何でも弾けちゃうんだぁ!そう思わせてくれたゆりぐみさんです。
 本番までは、できなかった事ができるようになった喜び。お友達にアドバイスする姿。挑戦する姿。応援する姿。できたお友達に「凄い」「かっこいい」と声をかけている姿など、お友達同士の様々な関わりを見ることができました。そして、発表会という大きな目標に向けて、みんなで頑張る姿が見られた毎日でした。

 思い起こせば一年前。進級した喜びと、ゆりぐみさんらしい自己主張が多く、男の子と女の子はバラバラ…。この先どうなるの?とちょっぴり心配しましたが、毎日お友達と遊び、時にはケンカし、相手の気持ちを考え、そして様々な行事を共に経験し、徐々にまとまり始めたゆりぐみさん。身体はもちろん、お心が本当に大きく成長しました。そして今では男の子も女の子も仲良し!これが一番嬉しいです。
 一年間はあっと言う間に過ぎました。元気な一二名の素敵な笑顔に囲まれた毎日は、本当に楽しかったです。

 四月からは憧れのばらぐみさん。今まで以上に楽しい事が待っていますよ!みんなでしらゆりっ子を引っ張っていって下さいね。新しい春ーみんなの活躍を期待しています。
 一年間ありがとうございました。