「明けましておめでとうございます!」と元気いっぱいな新年の挨拶と共に、三学期がスタートしました。
 一学期は、一人一人がそれぞれに好きな遊びを楽しんでいる姿が多く見られましたが、二学期になると、お友達と一緒に遊びを楽しむようになっていきました。「○○ちゃん、プリキュアごっこしよう!」「今日、ブロックで遊ぼうね!」「飲み物屋さんしよう!」と、お友達同士で誘いあう声もよく聞かれるようになりました。けれどもお友達と一緒に遊ぶことが増えると「これ、ほしい〜」「貸してくれん〜」とトラブルも発生します。時には自分の思いが通らず、涙するお友達もいました。そんな時は先生が間に入り、一緒にお友達の気持ちや思いを伝えたり、考えたりしてみました。すると、少しずつ「貸して」「いいよ」とおもちゃの貸し借りができるよになっていきました。時には一つしかないおもちゃを二人のお友達が取り合いをしていると、周りにいるお友達が「このおもちゃ、○○のじゃないよ!保育園のやよ!みんなのやよ!」と、先生のかわりになって、お話する様子も見られるようになりました(笑)。  こんな風に、お友達との会話も増え、お友達の輪がどんどん広がっていった三学期でした。  
 二月から、ひよこぐみさんの三人のお友達が加わり、ますます賑やかになったたんぽぽぐみさん。
そして、この新生たんぽぽぐみさん十四人で、発表会の準備に取り組むことになりました。
 たんぽぽぐみさんは『てぶくろ』というお話の劇遊びをすることになりました。劇遊びを始める前に何度かこの絵本を読んだのですが、お友達はすぐにお話の流れを覚え「次、はやあしうさぎ出てくるよね!」「くまさんやね」など、次に出てくる動物のことを、嬉しそうにお友達同士で話している姿も見られるようになりました。
 そして“ねずみ・かえる・うさぎ・きつね・おおかみ・くま”の中から、一人一人がなりたい動物の役を選び、劇遊びを楽しむことにしました。劇遊びの中で「い〜れ〜て〜!」「い〜い〜よ〜!」という言葉のやりとりがあったのですが、この場面がお気に入りで、毎日この言葉のやりとりを楽しみながら取り組んでいました。大きなてぶくろが登場した時は大興奮でした。

 ある日のこと。お部屋でもお友達同士で劇遊びを楽しむお姿を見つけました。「私、先生役(ナレーター)するね!」「私、うさぎさんする!」と役を決め、楽しんでいたのです。先生役をしているお友達の話し方が、あまりにも先生によく似ていて、なんだか恥ずかしいような思いになりました。けれども、それだけ劇遊びを楽しんでくれているのだと、嬉しい気持ちにもなったのでした。
 迎えた発表会当日!お家の方々の前で、ドキドキしたことでしょう。その中でも、一人一人が違った表情や様子で、お友達なりの頑張っている様子がいっぱい伝わってきました。たんぽぽぐみさんのお友達全員が、キラキラ輝いていて、とってもステキな発表会でした。

 花壇のチューリップの芽が、日に日に伸びて来ました。園庭に出るとお友達からは「大きくなっとる〜!」と驚きの声と同時に、興味津々にその芽をのぞき込んでいる様子が見られました。
 この蕾がふくらんで、チューリップのお花が咲くころには、みんなは白百合幼稚園のすみれぐみさん!先生が「もうすぐ、なにぐみさんかな?」と聞くと「すみれぐみ!」と元気いっぱいに答えてくれるたんぽぽぐみさん。お友達の大きな声から、ドキドキワクワクしながら、楽しみにしている様子が先生にも伝わってきます。お兄さんやお姉さんが着ている制服も着ることができ、バスに乗ってスイミングに行くなど、幼稚園ならではの楽しいことがいっぱい待っているのですから、嬉しくなりますよね。

 四月ーステキなお兄さん、お姉さんになったみんなのお姿を楽しみにしていますよ。