クリスマス会で立派な姿をたくさん見せてくれた十八人のお友達。二〇一四年の幕開けと同時に三学期も元気いっぱいスタートを切りました。
 
 新学期のスタートと同時に、ばらぐみさんのお部屋で大ブームになったことが二つありました。
 一つ目はあやとりです。二学期の終わりごろから友達同士で“毛糸遊び”が流行り出しました。この時はカラフルな毛糸を持っているだけで満足、といった様子がほとんどだったのですが、三学期に入り『真紀先生のあやとり屋さん』がオープンしたことをきっかけに“あやとり”を楽しむようになりました。
 初めの頃は「先生〜ほうきってどうやってつくるの?」「二人あやとりってどうするの?」と質問攻めだったばらぐみさん。それがいつの間にか「川できるようになった!」「これはかぶと!」と先生が知らない技まで覚えていたのでした。日々できる技が増えていくので「誰に教えてもらったの?お母さん?」と聞いてみました。すると「○○ちゃんに教えてもらった!」「でもこれは○○くんが教えてくれたよ!」とたくさんの友達の名前が出てきたのです。さらには自分達で開発した技も登場し、驚きの連続。一人ができるようになると、教え合って五人できるようになるー五人できるようになると教え合って十人できるようになるーその素敵な連鎖反応がたまらなくいいな〜と思った先生でした。

 あやとりと同じように大ブームとなったのが“ぶんぶんごま”。これは羽咋小学校への学校訪問で一年生からプレゼントをしてもらったことがきっかけでした。羽咋小学校へ入学するお友達は一人一つお持ち帰りし、残ったぶんぶんゴマはお部屋で自由遊びの時間に遊べる用にしました。すると時間を見つけては「先生!ぶんぶんごましてもいいですか?」と聞くお友達。六つしかないぶんぶんごまを、全員で交換しあって遊んでいました。ぶんぶんごまを回すためにはコツが必要なようで「できな〜い!」と言っては、友達同士で教え合い、何回も繰り返し遊び続けたので、ぶんぶんごまのたこ糸がちぎれることもあったのです。そこで“自分のぶんぶんゴマを作ろう!”とオリジナルぶんぶんゴマを作ることに。模様を描いたり、色を塗ったり「かーわーいーいー!」と仕上がりに大満足で、みんなで一緒にぶんぶんごまを楽しむことができたのでした。
 こうして三学期に起きたばらぐみさんの二大ブーム。出来ないことでも、全員で楽しみながら遊びの輪を広げていくーそんな様子になんだか嬉しい気持ちでいっぱいになった先生でした。
 
 憧れだった黄緑色のバッチをつけてスタートしたばらぐみさんでのお過ごし。お花見・お泊まり会・運動会・クリスマス会・発表会、そして毎日のドッチボールなどなど、楽しいことがた〜くさんあった一年間でしたね。
 “幼稚園のリーダーだ!”とやる気マンマンの十八人はいつでもどこでも元気いっぱいな姿をたくさん見せてくれました。元気いっぱいだからこそトラブルが起きて、涙を流すときもたくさんあったけど、それは大好きなお友達と一緒にいれるからこそ。どうしたら良かったのかな?と友達を思って考えられるようになったこと、そして他のお友達同士のトラブルを一生懸命仲裁している姿を見ると、頼もしいリーダーになったんだな〜と先生は嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

 四月からはいよいよ、ドキドキ・ワクワクの小学校でのお過ごしがスタートします。ずっと一緒にいたお友達と別々の小学校に行くので、寂しい気持ちになることがあるかもしれません。それでも大好きな白百合幼稚園で出会った楽しかったこと・嬉しかったこと、たくさんの思い出を胸に、小学校へ行ってもしらゆりっこらしく頑張って欲しいと思います。
 大好きなばらぐみさんのこと、先生はずっとずっと応援しています。元気いっぱい!ランドセルデビューをして下さいね。
 一年間ありがとうございました。