八月からたまごぐみさんに新しいお友達が一人加わり、七名で二学期を元気にスタートさせたひよこ&たまごぐみさん。遊び方や園での過ごし方にも少しずつ変化が見られた二学期でした。

 ひよこ&たまごぐみさんは、本当に成長が著しく、毎日できることが増えていっています。一学期は、毎日が橋先生の一人しゃべりでしたが、二学期になると、先生との会話のキャッチボールができるようになってきて、聞いていてもとても面白いです。
 担任の橋先生は、子供たちがいけないことや危険なことをしそうになると「ノ〜ノ〜ノ〜」と声をかけます。そうNOは英語です。子供たちがそれを聞いても本当はわからないはずなのですが、なぜかその言葉でちゃんとやめることができるのです。単に「だめ!」と言うよりも、柔らかく子供たちにメッセージが届くのでしょう。そしてその言葉でハッと気付いた子供たちは、良い子に戻り、にこにこ笑顔でまた遊び始めるのです。その言葉はひよこ&たまごぐみさんの頭の中にしっかりインプットされたようで、お友達が何かしていると「ノ〜ノ〜ノ〜!」と、言っていることがあるんですよ。TPOがあっていて、これまた笑ってしまう光景です(笑)。
 
 二学期の後半ぐらいから、ひよこ&たまごぐみさんも、幼稚園のお友達が毎日しているホールの時間に遊びに来る機会が増えました。
 お散歩カーに乗ったたまごぐみさんと、ホールに向かって一生懸命歩いてくるひよこぐみさん。そしてその様子を優しく見つめる幼稚園のお兄さん・お姉さん。ホールがなんとも優しい空気に包まれる瞬間です。保育園・幼稚園のお友達が全員ホールに揃うと、ホールの時間もいつもより賑やかになります。そして何よりどの子供たちもなんだか嬉しそうなのです。
 礼拝が始まると、ひよこ&たまごぐみさんも小さいお手々を合わせて耳の横にもっていき、ちゃんと目を閉じ、ピアノの音を聞いています。いつの間に覚えたのかはわかりませんが、なんとも可愛い姿です。

  
ある日のことです。礼拝の後で、ピアノに合わせて走ったり、ジャンプしたりとリズム遊びを楽しむことになりました。ゆりぐみさんやすみれぐみさんが楽しそうに動いている姿をじっと見ていたひよこ&たまごぐみさん。いよいよひよこ&たまごぐみさんの出番がきました。たまごぐみさんはまだちょっとできそうにないので、歩行のできるお友達三人がクラスを代表してやることに。先生の「ひよこぐみさ〜ん」の呼びかけに「イェ〜イ!」と大きな声で答えたかと思うと、ピアノに合わせて広いホールを歩き始めたのです。一生懸命腕を振り、歩いたり走ったり。その姿は本当に可愛らしく、私も目を細めて見ていました。
 その時です。ホールで司会をしていた先生が「ほら、ひよこさん頑張ってるよ。応援してあげて〜」と声をかけたのです。すると、周りに座っていたばらぐみさん・ゆりぐみさん・すみれぐみさん・たんぽぽぐみさんが一斉に「頑張れ!頑張れ!」と、ひよこぐみさんに向かって声をかけ始めたのです。その声で三人のひよこぐみさんはにっこにこ。ますますはりきってリズム遊びを楽しむことができました。その様子を見て、声をかけた方のお友達もにっこにこ。優しい空気がいっぱいになったホールの時間の出来事でした。大きい子が小さい子を思いやり、小さい子は大きい子の優しさを感じている素敵な光景でした。
 三学期には、こんな風にホールに参加できるひよこ&たまごぐみさんも増えると思うと、それだけで楽しみになるのでした。

 
運動会などいつもと違う環境になると、敏感に反応してしまう年齢でもあるので、子供たちのいつもの様子をご家庭の方々にお見せすることができないのが残念です。けれども、小さいひよこ&たまごぐみさんも楽しい園生活を送っていることは、これからもお二人の担任の先生から連絡ノートや日常会話の中から感じとっていただけたら幸いです。