待ってた、待ってた運動会!幼稚園生活最後となる運動会への取り組みから始まった二学期。
 ばらぐみさんはフープバトンを使ったダンスやリレーに挑戦しました。リレーといえば…走ることに加えて“バトンをつなぐ”というチームワークが大切になります。始めたばかりの頃はバトンを渡す度に立ち止まってしまったり“抜かせない”と走っている途中で諦めてしまったり…と“一位になりたい!”という思いはあってもなかなかうまくいかず、肩を落とす日々でした。
 それでも繰り返していくうちにバトンの渡し方・もらい方、そして“最後まで諦めないで走って、次のお友達にバトンを渡す”というリレー最大のコツをつかみ、リレーの楽しさを知ったばらぐみさんは「今日はリレーしないの?」と毎日リクエストする程リレーが大好きになったのでした。それでもやはり勝敗がついてしまうのがリレー。一生懸命走っても一位になれないと、落ち込む姿も見られました。それでも諦めず、『次は一位になるぞ!』と気持ちを奮い立たせて挑む姿は『さすが!』の一言でした。
 こうして日々の運動会ごっこを経て迎えた運動会本番。一位・二位・三位と順位はついてしまったけど、真剣な表情で最後まで諦めずに走りきる姿はすごくかっこよかったです。負ける悔しさ・勝つ喜び・全員で取り組んだダンスができるようになる達成感ーと様々な思いを味わったばらぐみさんです。


 
 
こうして大きな経験を通して、お心もお身体もグーンと大きくなったばらぐみさん。ですが、一学期に引き続き、お友達同士のトラブルはまだおこっています。「なんでそんなこと言うん?」「ごめんねってちゃんといったやろ!」という『言葉』についてのトラブルや、「そんなことしたらダメやよ!」とお友達からのアドバイスに「○○ちゃんもしとったよ!」という『遊び』の中でのトラブルなどなど、自分達で考え、言葉でやりとりできるからこそのトラブルです。ぶつかってしまった→ごめんね、という小さなトラブルは自分たちで解決できるようになったばらぐみさんですが、お友達が泣いて止まらないとどうしたらいいか分からずに「先生〜」と助けてコール。それでも、ばらぐみさんなら大丈夫!という確信があった先生は『お友達のお話を聞いて解決してごらん』と、あえてお話を聞きに行くことをせずに、見守るということをしてみました。初めのうちはどうすればいいんだろうと迷っていたのですが、少しずつ頭をグルグル回転させながら話し合いをして『解決』することができました。
 数日後、再び「先生〜。○○ちゃん泣いとる!」という報告がありました。「何があったの?」と聞くと、嫌なことを言われたとのことでした。そこで「じゃぁ〜お話聞いて解決してごらん?」と言うと次に返ってきた言葉が「今ね、お話きいて解決しとるよ!」だったのです。『助けてコール』ではなく『トラブル報告』だったことに驚いた先生。それでも気になった先生が「ちゃんと解決できた?」と聞きに行くと『何いっとるん?』といったような顔で「できたよ〜」と言われてしまいました。助けてコール100%だった四月から、今では、助けてコール50%・トラブル報告50%となりました。『ばらぐみ先生』の成長に嬉しい気持ちでいっぱいの先生です
 
十二月に入り、クリスマスを迎える準備が整いました。ばらぐみさんはもちろん聖誕劇に挑戦です。憧れの聖誕劇とあって役決めにウキウキだったのですが、いざ始まってみると難しい言葉や一人で言う台詞の連続に『どうしよう…』『恥ずかしい…』と戸惑う十八人。それでも先生の言葉を聞きながら『頑張ろう!』と一生懸命取り組む素敵な姿を見たゆかり先生から『素敵で賞』をもらい、ばらぐみさんのやる気スイッチON!着実に台詞・動きをマスターしています。

 
 いよいよ明日はクリスマス会。ドキドキするけれどばらぐみさんなら大丈夫!十八人揃って、クリスマス会を思い切り楽しみましょうね!