四月―さわやかな風と共に元気に登園したゆりぐみさん。進級初日、靴箱の名前の色が黄色になり、制服をかける場所、鞄をかける場所、過ごすお部屋やお道具箱など、たくさんの事がかわりましたが、新しい場所に自分の名前を見つけるたびにお友達はみんなニッコリ。「ここに名前あった〜」と身支度を進めながら、一つ上のクラスになったことを確認し、嬉しくてたまらない様子でした。お部屋の時間に先生がお友達一人一人を呼んで、黄色バッチをお胸につけると、待ってましたと言わんばかりにさらにニッコリ。そして「やったー!明日もこのお部屋なんだよね?その次の日もだよね!」と進級した事を心から喜びました。今年度はすみれぐみさんから一緒に進級した十一名のお友達に新しく一名のお友達が仲間入りし、十二名のゆりぐみさんでスタートしました。                                     
 
 
一学期はたくさんお出かけをしたり、お庭で色々な発見をしたり、みんなでたくさん身体を動かしたりしました。
 お出かけが大好きなゆりぐみさんは、「お出かけします」と伝えるだけで大興奮。ゆりぐみさんはばらぐみさんと一緒にお出かけする機会が多く、その日が近づいてくるとお友達の気持ちは高ぶり、もう嬉しさ全開です。幼稚園バスに乗って白虎山公園や中央公園まで春を見つけにでかけたり、ばらぐみさん、たまご&ひよこぐみさんと一緒に、幼稚園の周りを歩いてお散歩もしました。歩きながらチューリップや桜、水仙や今年新しく覚えたヒメオドリコソウなどの草花を見つけたり、たんぽぽの綿毛をみんなでフッ〜と飛ばすなど、身近な春をいっぱい感じました。
 お部屋の時間にはホールやお外でかけっこをしたり、ボールを使ってコロコロ転がしたり。特にみんなが盛り上がったのはボール遊び。始めはボールを好きな方向に転がすだけでしたが、次第に誰が一番遠くまで転がせるか、向こうの壁まで一緒に転がせるかなどに発展していき、今は一緒に投げて、誰のボールが一番遠くまでいくかを競争するようになりました。
 こんな風にお友達と一緒に楽しい経験を重ねていくようになってから、お部屋の中でも変化が見え始めました。進級当初、特定のお友達と過ごすことが多かったゆりぐみさんでしたが、いろいろなお友達と関わって遊ぶようになり、友だちの輪が広がってきたのです。“お友達と一緒にするから楽しい!”の発見は、ゆりぐみさんにとってとても大きな収穫でした。
 六月のお庭で、カタツムリが葉っぱの上を歩いている姿を見つけました。この日の数日前にちょうどカタツムリの身体の仕組みやご飯、生活についてお部屋でお話した事もあってか、「お部屋でご飯をあげてみたい」と言う事で、夏休みまでの間みんなで飼ってみることになりました。絵本を見てみんなで飼い方を調べて、お家を用意しました。霧吹きと餌やりはお当番さんのお仕事で、キャベツや卵の殻を与えると食べている様子を見る事ができて大喜び。お話の中にあったカタツムリは食べた色のうんちを出す事を実際に見た時は「すごい!」と大きな目を開けて大興奮でした。今でも発見があるとすぐに知らせてくれるゆりぐみさんです。
 七月になってからはお部屋から見えるプールの存在が気になり「いつ入るの?」「まだ?」とプール開きの日を楽しみにしていました。待ちに待ったプール開き当日は、準備体操をしてお友達と一緒に入ったゆりぐみさんは、大きな黄色いプールに入ることができ、みんなニコニコでした。
 気がつけば一学期も終わりを迎えました。最近はお友達との関係が密になりすぎて、トラブルが多くなったゆりぐみさん。時には泣いてしまうこともありますが、話し合えばすぐに仲直り。そんなお友達と一緒に経験するドキドキワクワクの初めてのお泊まり会はもうすぐです。大好きなお友達と一緒に楽しみましょうね。
そしてみんなで素敵な夏を過ごしましょう