夏休みにお泊まり会を経験したゆりぐみさん。寝る前までは、ちょっぴり不安そうなお顔でしたが、次の日の朝、目覚めた時のお友達は「お家の人がいなくても、一人で眠れたよ!」と言わんばかりの誇らしげなお顔でした。その時のお友達のキラキラしたお顔がとても印象的でした。こんなステキな経験を通して、さらにパワーアップし、元気いっぱい二学期をスタートさせたゆりぐみさんでした。
                                     
  九月は運動会にむけての活動が中心でした。いろいろなことに大張りきりで取り組んだゆりぐみさん。中でもパラバルーンは、ホールに大きなバルーン広げただけで大興奮。ジャンプをしたり、ユラユラと揺らしたり走ったり、中に潜ったりと色々な技をやっていくうちに、先生の声や笛の合図を聞き、音楽に合わせてできるようになってきました。特にバルーンの中に潜って膨らます技がお気に入りだったお友達。始めは小さな膨らみでしたが、日に日に大きな膨らみになっていき、大喜びのゆりぐみさんでした。
 難しい技にも挑戦しました。大きなバルーンを裏返すという技です。先生の頭の中では、ちゃんとバルーンが裏返しにできたのですが、いざみんなでやってみると、なかなか思うようにできず苦戦しました。何度も転んだり、バルーンから手が離れてしまい、自分の場所が分からなくなったり。裏返す技は、みんなの気持ちとタイミングが合わないと成功しない大技だったのです。けれども諦めず取り組みました。何度も何度も挑戦しました。この裏返す技が初めて成功した時のゆりぐみさんのお顔は、驚きと嬉しさがいっぱいで、思わず先生も一緒にジャンプして喜んでしまいました。
 その頃からお友達の中で“みんなで頑張ろう”という気持ちも見え始め、とても嬉しくなった先生です。バルーンは一人ではできません。みんなでするから楽しいのです。もちろんかけっこも綱引きも大好きなお友達と一緒にするから楽しいのです。迎えた本番では、ドキドキしながらもゆりぐみさんらしく元気いっぱい走り、笑顔いっぱいで演技を披露することができ、一人一人が本当に素敵な運動会でした。
 
 運動会の他にも、ハロウィンや秋見つけ、おもちつきや野菜の収穫など、楽しい事が盛りだくさんでした。特に野菜の収穫では、頑張ってくれました。土で手が汚れても気にせず一生懸命掘り、頑張って収穫したさつまいも。あまりの重さに驚きながらも、落とさないようにと必死で運んだ白菜と大根。おかげでどちらも大収穫でした。自分たちが収穫してきた野菜が給食にでると「おいしいね」と、得意気なお顔をしている姿が微笑ましかったです。
 十一月には新しいお友達が仲間入りし、二十名になったゆりぐみさん。今年の秋は天気が良い日は少なかったのですが、晴れた日にはお庭で遊びました。「鬼ごっこしよう」「まぜて」など、お互いに声を掛け合い、仲良く遊んでいる光景をよく見かけました。またクラスのお友達全員で“かくれんぼ”や“だるまさんが転んだ”をして遊ぶことも。もちろん先生も一緒に交ぜてもらい、お友達同士の繋がりもますます深くなりました。
 
 
  十二月に入り、クリスマスツリーに飾り付けをして、クリスマスソングを口ずさみ、幼稚園はまさにクリスマス一色になりました。ゆりぐみさんはいつも守ってくださるイエス様のお誕生日のお祝いに、クリスマス会では劇とピアニカ演奏を行います。お楽しみに。

 楽しかった二学期も終わりを迎えました。一学期には「先生、○○して下さい」という言葉をよく聞きました。けれども、今では先生の手助けがなくても、自分たちでできる事がたくさん増えたゆりぐみさんです。来る二〇一三年はどんな成長が見られるのか楽しみです。三学期も楽しい毎日を送りましょうね。