「学院長室から」

          
  
                               学院長 釜土達雄
 
 クリスマスはイエス・キリストという人の誕生をお祝いする日です。けれどもそのことが意識されることはほとんどありません。
 今年は二○一二年。来年はニ○一三年。何かから数えてその数字が出ているはずなのですが、あまり意識されることはありません。これ、クリスマスから数えて二○一二年。来年は二○一三年なんです。
 一週間は七日間。これは聖書の「創世記」に、神さまが世界を七日間で作ったという神話が土台になっています。日曜日から始まって七日目、土曜日に神さまがお休みになった。だから、土曜日をお休みにして、神さまを礼拝していました。
 けれど、わたしたちは日曜日がお休み。それもイエス様と関係があります。
 クリスマスにお生まれになったイエス様が三十三歳頃、弟子たちに裏切られ、十字架につけられ殺されます。けれども、三日後に復活したという伝説が生まれるのです。金曜日に十字架につけられ、金・土・日曜日の朝に復活した。だから、その復活を記念して、神さまを礼拝する日が、土曜日から日曜日に変更になったのです。わたしたちのカレンダーはそれを受け継いでいます。
 ついでにいえば、聖書の世界では一日の始まりは日没からでした。クリスマスのあの日もそうでした。二十四日の日没後は二十五日の夜。二十五日の日没後は二十六日の夜。だから、二十四日の夜は、本当は二十五日の夜なのです。
 サンタさんは、クリスマスの夜にやってきます。二十四日の夜が、本当のクリスマス。
お間違えのないように、よろしくお願いします