青空がピカピカと輝く嬉しい春。”ばらぐみさん”という響きに胸を躍らせながら、元気いっぱい二○一二年度のスタートをきりました。
 
 
 始業式の日ーずっと憧れていたばらぐみさんになれるとあって、いつも以上にウキウキのお友達に黄緑色のバッチをプレゼント。「うわぁ〜…」と目をキラキラさせながら大事そうに新しいバッチを眺めてはお友達同士で見せっこ。「みてみて〜!」「ばらぐみさんだね〜」と、嬉しくてたまらないお友達。ホールの時間の座るお椅子やお場所も変わり、お部屋も変わり…新しいことづくしでばらぐみさんになった喜びを充分に噛みしめてお過ごしをした四月でした。

  五月に入り、ばらぐみさんのお友達みんなが毎日楽しんだのは、お野菜とお花の芽の観察です。幼稚園に登園すると、まずはテラスへ向かって観察開始。大きくなっているかどうかを毎日のように報告してくれました。
 ある日のこと、いつものようにテラスに大集合したお友達が、種から芽を出したひまわりを見て「先生ー!」と大きなお声で呼ぶのです。その声の方に行ってみると、小さなひまわりの芽を指差しながら「こっちは葉っぱ二枚だけど、こっちは四枚だよ!」と、葉っぱの枚数を数えて教えてくれたのです。それまでは”芽がでた””大きくなった”ということに注目して観察をしていたお友達の着眼点が変わった瞬間でした。
この日から毎日の葉っぱ数えが日課になったばらぐみさんのお友達は、さらに新しい発見をしたのです。小さな手の中には植えたはずのひまわりの種が。「なんで土の上に種がいっぱいあるの?」と困った顔をしていたのです。「あらぁ〜…まだ植えてなかったのかなぁ?本当にひまわりの種かよく見てみて。」と言うと「あっ!半分に割れてる!空っぽだ!」とビックリ仰天。見つけたのはなんと、芽を出した後の種殻でした。「この中に葉っぱとか茎とか入ってたんだね〜」と改めて小さな種の命に触れることができた出来事でした。
 こうして六月に入ると、梅雨の雨をあびたお花の芽はもちろん、お野菜の苗も大きく成長しました。大きく成長を始めた苗を観察していると、お野菜のお花が咲いている所を発見。「なすのお花ってなすの色と同じだ!」「でも、きゅうりは黄色だね!」とお野菜のお花観察を楽しんでいた所に、ミツバチがやってきたのです。「ハチだ!」と驚いた先生をよそに…「このハチは大丈夫だよ。だってハチがいなかったらお野菜にならないんだよね〜」とお顔を見合わせていたばらぐみさんのお友達。ハチだから危ないということではなく、なぜミツバチが来たのかを冷静に判断する様子にただただ驚いてしまった先生だったのでした。 

 
七月に入ってばらぐみさんが夢中になっている遊びと言えば…ドッチボールです。始めたばかりの頃は、ボールを投げることもボールから逃げることも難しく、「ドッチボールしよう!」と声をかけても「難しいからな…」と首をかしげていましたが、そこはさすがのばらぐみさん!繰り返し楽しんでいるうちに、ボールの投げ方をバッチリマスター!今では「先生〜今日もドッチボールしようよ!」と毎日のようにリクエストしてくる程になりました。
この頃から、”みんなで遊ぼう”という姿が見られるようになりました。「一緒に○○しよう!」と誘い合ったり、「今日は何して遊ぼうか?」とお友達同士で相談したり。自分のしたい遊びはもちろん、お友達と一緒にできる遊びを楽しむ姿に、”ばらぐみさんの団結力”が芽生え始めたのかな〜と嬉しく思っている先生です。

 
 いよいよ夏本番!一学期の締めくくりは、ばらぐみさんが楽しみに待っていたお泊まり会がありますよ!十三人全員で楽しみましょうね。