イエス様のお誕生日をお祝いしたクリスマス会。かわいい十一匹の猫に変身をしたゆりぐみさんのお友達は、また一つ大きくなって、新しい年ー二〇一二年を迎えました。

 新年を迎えてすぐゆりぐみさんが楽しんだ事は、一月ならではのお正月遊びでした。中でもお気に入りはカルタ遊び。毎日のように「カルタ遊びしよう!」というリクエストがあったので、カルタの絵柄を変えながら楽しみました。ある日の自由遊びの時間、「カルタしよう〜!」という一人のお友達のお声でサッと集まったゆりぐみさんのお友達。お部屋の時間にカルタ遊びをする時は先生が読み手となって楽しんでいたので、「どうやってカルタ遊びをするのかな〜?」と、しばらく様子をうかがっていました。すると「私が読むから、みんなとってね」「じゃぁ〜次は僕が読むね!」とお友達同士でお話をして進めていたのです。「先生読んで〜!」と言われると思っていた先生は、自分たちで考え、仲良く楽しんでいる姿を見て「さすがだな〜」と、感心したのでした。

 
 二月に入ると、発表会に向けての準備がはじまりました。最初に取り組んだのがピアニカです。初めて手にしたピアニカに嬉しそうなお友達。これはピアニカというお名前の楽器という事を知る所からスタートしました。そしてピアニカの出し方・音の位置確認など、初めてのことばかりで「次はどうすればいい?」「これでいいの?」と”ピアニカ迷子”になってしまうこともありましたが、何度もピアニカ遊びを楽しんでいるうちにあっという間にできるようになりました。ピアニカ以外にも、ばらぐみさんと楽しんだショータイムが大好きになったゆりぐみさん。すぐに踊りを覚えてかっこよく踊るばらぐみさんに「かっこいいなぁ〜あんな風に踊れたらいいなぁ・・・」と強い憧れを抱きながら、ちょっぴり難しいダンスにもニコニコ笑顔で挑戦しました。こうして迎えた発表会当日。ちょっぴり緊張しながらも素敵な衣装に身を包み、大きくなった姿を元気いっぱい披露することができたと思います。発表会を終え、また一つ大きくなったゆりぐみさんのお友達でした。

 
 そして三月。
 ヒヤシンスやクロッカスのお花が咲き、春の足音が聞こえ始めました。この頃からゆりぐみさんの中で二大ブームが起こりました。
 一つ目は転がしドッチボールです。円の中にお友達が入り、転がってくるボールに当たらないように逃げるというゲームなのですが、1度始まるともう止まりません。終わる度に「もう1回しよう!」と何度も繰り返し楽しんでいるのでした。さらに、ばらぐみさんと一緒に転がしドッチボールが出来る日は喜びも倍に。ボールからの逃げ方、ボールの転がし方など、ばらぐみさんと一緒に楽しむ中で気づけることがたくさんあり、回数を重ねる事にグングン上達していきました。

 
  二つ目は陣取りゲーム。二チームに分かれて並び、合図と同時によーい、ドン!出会った所でジャンケンをして勝ったら進めるというゲームで、ばらぐみさんに混ぜてもらいながら楽しみました。これまでは陣取りゲームで使うビニールテープの線を「迷路だ〜!」と、線の上を歩きながら楽しんでいたのですが、陣取りゲームを知った日から「陣取りしよう!」と声を掛け合って楽しむ姿が見られるようになりました。こうして二つのお遊びを通して、勝つ嬉しさや負ける悔しさも味わいながら、それでも全員で遊ぶことの楽しさを十分に感じながらお過ごしをした三月でした。
 
 黄色いバッチをつけて始まったゆりぐみさんでのお過ごしも終わりを迎えます。「ゆりぐみさんだ〜」と喜んでいたお友達も、今では「もうすぐばらぐみさんだ!」と、新しい春を前に、胸を踊らせています。お心もお体もとっても大きくなった十一人のお友達だから、きっと頼もしいばらぐみさんになれると信じています。素敵な春を迎えましょうね。