2歳児クラスのお名前がひよこぐみから たんぽぽぐみに変わってからもうすぐ一年。可愛いいたんぽぽ団での最後の3学期に入りました。

 一学期は、ひとりひとりが自分の好きなお遊びを見つけて遊ぶことが多かったたんぽぽぐみさんも、二学期になるとお友達と一緒に遊ぶ楽しさに気付き、「○○ちゃ〜ん!」とお友達同士お名前を呼び合って、仲良く遊ぶ姿が見られるようになってきました。時には「おもちゃ、貸してくれ〜ん!」「ダメよって言った・・・」などのケンカもあり、泣き声がお部屋に響いてしまうこともありました。
 けれども三学期になると「貸して」「いいよ」と、おもちゃの貸し借りもできるようになったり「一緒に遊ぼう!」とお友達を誘い、男の子も女の子も一緒になって集まって、仲良くお遊びする姿がい〜っぱい見られるようになりました。時にはお友達が泣いていると「ど〜したの?」と、心配そうに泣いているお友達のお顔を覗き込んでいる姿が見られることも・・・。
 こんな風にお友達の輪がどんどん大きく広がり、ひよこぐみさんの3人のお友達も、たんぽぽぐみのお部屋で一緒にお過ごししていることもあり、たんぽぽぐみさんのお友達は「お世話しなくっちゃ!」とばかりに、ブロックのおもちゃで剣を作ってあげたり、タオルなどのご用意のお手伝いをしたりと、お友達を思いやるお心をグ〜ンと大きく育てて、ステキなすみれぐみさんに向けて準備をしています。とは言うものの、順番を待てなかったり、おもちゃの取り合いなどのケンカをしてポロンと涙が出ちゃうことなどまだまだあるたんぽぽぐみさんですが、この一年間で、ひとりひとりが小さなステキなお兄さん・お姉さんになってきたな〜と感じている先生です。

 
 二月の終わりに行った発表会では、『だいこん にんじん ごぼう』の劇ごっこに挑戦したたんぽぽぐみさん。お友達にとっては初めての劇遊び。にんじんさん・だいこんさん・ごぼうさんの役になり、お友達と声を合わせて台詞を言ったりと、お心を一つにして物語を作っていくのですが、少し緊張して上手く声に出せないお友達や、嬉しくて元気に走り回っているお友達など、一人ひとりの思いが様々で、お話が進まないこともありました。けれども発表会が近づくにつれて、劇ごっこの流れや台詞を覚えて、大きな声を出して台詞を言ってくれるようになってきました。また劇の終わりにダンス『おふろがスキー』を踊るのですが、「おふろ〜に〜はいろ〜ぉ♪」と、歌いながら踊るお友達の姿が見られるようにもなってきました。ひとりひとりの劇ごっこの楽しみ方は違うけれど、色々な形で劇ごっこを楽しんでいたたんぽぽぐみさんでした。そして迎えた発表会当日は、ニコニコ笑顔で元気い〜っぱいに加え、それぞれの個性が出ていてとてもおもしろい劇になりました。ダンス『おふろがスキー』では、自由な表現をしながらもおふろのポーズになるとピタッ!と立ち位置に来て踊っていましたね。
 発表会を終えて、給食に大根・にんじん・ごぼうが入っていると「あった〜!」と喜んで大きなお口で食べ、「これは、な〜に?」と他のお野菜にも目を向けるようになり、より一層給食の時間も楽しめるよにうになりました。
                 

 
 四月からは、いよいよ白百合幼稚園のすみれぐみさん。ステキなお兄さん・お姉さんになれるように、お心もお体も成長中のたんぽぽ団のお友達。まだまだ涙する時もあるけれど、これからもどんどん色々な経験を積み重ねて、キラキラと輝く元気いっぱいのステキな“すみれぐみ”というお花を咲かせてください。