羽咋白百合保育園の開園に伴い、今年度から二歳児さんクラスのお名前が『ひよこ』ぐみから『たんぽぽ』ぐみに変わり、男の子四名、女の子三名合わせて七名の『新・たんぽぽぐみ』さんの歩みがスタートしました。
 
 四月当初ー昨年度のたまごぐみさんから進級したお友達が数名いたこともあり、この春から新しく入園したお友達が「うわ〜ん!ママ〜!」と、大好きなママとのしばしのお別れでポロポロと涙を流していると、心配そうに泣いているお友達の側に来て、「だいじょ〜ぶだよ」と優しく声をかけている姿が見られました。時には「泣かないで」と言っているかのように、優しく頭をなでている小さな先輩達の姿も。その姿がとても頼もしく見えた先生であります。
また、「入ってもいいですか?」とたんぽぽぐみのお部屋に来て、一緒に遊んでくれる優しいお兄さん・お姉さん達のおかげもあって、新しい環境に不安でいっぱいだったお友達も、五月の中頃を迎える頃には“保育園は楽しいところ”と感じるようになってきました。先生や優しいお友達と一緒に粘土やお絵描き・おままごと・戦隊ヒーローごっこを楽しんだり、大好きなお外遊びをたっぷり楽しんでいくうちに、涙の登場回数も徐々に減ってきて、とびっきりかわいい笑顔がい〜っぱい見られるようになってきました。
 この頃から『お友達』の存在に気付き、一緒に遊ぶことを楽しむようになってきました。朝、お顔を合わせると「○○ちゃん、一緒に遊ぼう!」と声をかけ、仲良くお部屋やホールで遊んだり、「一緒に見よう!」と、一冊の絵本を二人や三人で楽しそうに見るなどの微笑ましい姿がよく見られるようにもなりました。
 たんぽぽぐみさんは、お部屋ではズックを脱いでお過ごしをしていますが、ホールへ行く時はズックを履いて出ます。お友達に「はい、ど〜ぞ」とズックを渡すと、ズックを受け取ったお友達は「ありがとう。」と、ニッコリ笑顔で答えてくれます。また、ズックを上手く履けなくて困っているお友達がいると“お手伝いしなくっちゃ!”と慣れない手つきながら、お友達の足にズックを入れようと頑張っている姿も見られます。こんな風にお友達を思う優しいお心もスクスクと育っているたんぽぽぐみさんのお友達であります。もちろんお友達同士の関わりが増えると、おもちゃの「取った」「取られた」などのケンカも増えてきて、「もう○○ちゃんと遊ばない!」な〜んてことを言ってしまうこともありますが、いろいろな経験を通して「貸して」「いいよ」「ありがとう」「ごめんね」という、お友達と仲良く楽しく遊ぶための素敵な魔法の言葉の大切さも学んでいます。魔法の言葉が少しずつ上手に使えるようになったこの頃は、今まで以上にニコニコ笑顔で、お友達と楽しくお過ごしできるようになってきているたんぽぽさんで〜す!

 ホールの時間にご紹介したオタマジャクシに手足が生え、カエルに変身。また、アオムシがサナギになり、華麗なチョウチョに変身しました。ばらぐみさんが五月に植えたキュウリやトマト、ナス、ピーマン、オクラなどのお野菜の苗が太陽の光を浴び、グングン大きくなり、七月を迎える頃には大きな実をつけました。たんぽぽぐみさんもばらぐみさんのお兄さん・お姉さんと一緒に収穫のお手伝いをしました。収穫したお野菜が給食のメニューの中に登場すると、いつもはちょっぴり苦戦するお野菜も、「おいし〜い!カリカリって音がするよ!」と、満面の笑みでお野菜の味や食感を楽しみながら、食べているたんぽぽぐみのお友達です。そして色々なものが変身している中、たんぽぽぐみのお友達も入園してからちょっぴりお兄さん・お姉さんに変身しました!

 季節は梅雨から夏へ。暑さなんかに負けないで、みんなの大〜好きなお水遊びを思いっきり楽しもうね。