暖かな日差しが降りそそいだ四月。新しく一名のお友達を迎え、十九名のお友達で新生ばらぐみさんがスタート…のはずでしたが、今年の四月はインフルエンザが流行し、全員揃う日がなかなかなく「今日もお休みのお友達がいるね」と、淋しいお言葉が続きました。ようやく十九名全員が揃ったのは、四月も終わる頃でした。

 
幼稚園の一番大きいお兄さんお姉さんになったお友達は、笑顔いっぱいでみんなの良いお見本です。そのお顔は進級の喜びに満ちあふれています。お片付けでは率先して行い、ホールのお椅子並べでは数を数えてみんなで協力しながら並べます。初めての幼稚園にドキドキして泣いているお友達の横には優しく声をかけるばらぐみさんがいます。小さい子のお世話も大張りきりです。本当に頼もしく誇らしげなお顔が素敵でした。

 
 


一学期はたくさんの自然に触れ合い、様々な発見をしました。春のお庭ではチューリップにたんぽぽ、てんとう虫にだんご虫、アリなどを見つけました。そしてある日アリを見ていたお友達が言った「アリのお家って土の中だね。何か不思議。どんな風になってるの?」の一言から、飼育ケースや透明の空き瓶など、中の様子をみることができるものにアリを入れ、ばらぐみのお部屋でアリを飼育してみることになりました。観察を始めてから数日後、飼育ケースの中にできたアリの巣の様子を見ることができ、子どもたちは大喜び。このことがきっかけとなり、アリに続きカタツムリも飼育しました。
 アリもカタツムリも自分たちで絵本や図鑑を探し、飼い方を調べていたばらぐみさん。その一生懸命なお姿が何だか頼もしくて嬉しくなりました。また、お野菜やお花の成長からも目が離せませんでした。日々大きくなる様子を見て、毎日が発見と感動の連続。気がついた事はみんなに報告し、成長を楽しみにお過ごししました。

 
六月十日の時の記念日を機に、数字との出会いがありました。時計を製作しながら♪すうじのうたを歌っていると「歌はなんで十までなの?時計は十二までなのに」と言う声があったので、みんなで十二番まで考えました。オリジナルの曲が完成し、♪すうじの〜と口ずさみながら、お部屋の物の数やお友達の人数などを数える姿が見られ、数字がより身近なものとなりました。もちろん作った時計で時刻合わせもして遊びました。

 
六月に入り、クラスの活動として本格的に始まったドッジボール。毎日白熱した戦いを繰り広げています。勝負なので、勝つ時もあれば負ける時もあります。負けた時はその悔しさをバネに、チームのお友達と協力して声を掛け合いながら戦っています。今ではお部屋の時間になると「今日はドッジする?」と毎日聞かれるように。それだけでは満足いかないのか、朝や帰りの時間などは友達を誘ってジャンケンをしてチームを決め、自分達で試合を進めている姿も見られるようになりました。そしてたまにそこに先生も加わると、またまた盛り上がり、みんなで汗をかきながら戦いを繰り広げている今日この頃です。

 気がつけば一学期も終わりです。毎日暑い日が続き、まさに季節は夏です。「あと何回寝たら?」とみんなが心待ちにしているお泊まり会もありますね。暑さに負けず、素敵な夏をお過ごししましょうね。