大好きなお水遊び、そして初めてのドキドキ・ワクワクお泊まり会も終わり、ひと回りもふた回りも大きくなったゆりぐみさん。二学期も元気いっぱいスタートしました。

                                     
 九月と言えば運動会!ゆりぐみさんはかけっこにダルマ運び、パラバルーンとたくさんのことに挑戦しました。昨年の運動会も経験していたためか、運動会のお話をしようとすると「知ってるよ!運動会でしょ!?」「な〜んてお顔はすっかり幼稚園の大先輩で、お部屋での朝のご挨拶が終わると毎日のように「今日は何するの?」「ダルマ運び?」「かけっこしようよー!」とそれはそれはやる気マンマンだったのでした。中でも大きなパラバルーンを使ったダンスは一番のお気に入り!ゆらゆらしたり、ジャンプをしたり、パラバルーンの中に入ってみたり。大きなパラバルーンに負けることなく元気いっぱい楽しみました。始めたばかりの頃は「手は離さない」というお約束を忘れてふざけてしまったり、嬉しくてお話がお耳に入らない、という事もしばしば…。思うようにいかず、最初のやる気とは裏腹に「難しいよ〜」なんて言う日もありました。しかし大きなパラバルーンを毎日楽しんでいくうちに、とっても大きくふくらんだり、きれいな三角お山ができるようになっていったのです。その様子に嬉しい気持ちと、「できるようになった!」という自信に満ちあふれていきました。こうして迎えた運動会当日はニコニコ笑顔がキラキラ。元気いっぱい頑張るお姿を披露することができた、とっても素敵な運動会でした。

 十一月には暖かな春に向けてチューリップの球根植えをしました。赤・白・黄・ピンクのチューリップを順番に土の中に植えながら、「球根さんもね、赤ちゃんと同じでとっても小さいけど、命があるんだよ」というお話を聞きました。この頃から、「私たちは幼稚園のお兄さん、お姉さんなんだ」というお心が芽生えはじめ、小さいお友達のお世話をしたり、ばらぐみさんの真似をするようになったりと、少しずつ暖かな春へむけて歩み出したのでした。そんなある日、大好きなばらぐみさんが羽咋小学校にお出かけする日がありました。ばらぐみさんがいないとちょっぴり不安なゆりぐみさん。でも「ばらぐみさんがいないから、頑張らなくちゃ!」とお椅子並べはもちろん、ホールの時間も、いつもならちょっぴりおふざけをしてしまう所ですが、お背中をピーンと延ばして参加することができたのでした。その姿に驚いてしまった智美先生でしたが、同時に「すみれぐみさんからゆりぐみさんになったお友達」ではなく、「もうすぐばらぐみさんになる、ゆりぐみさんのお友達」になっているんだな〜…と嬉しくなった出来事でした。
 そしていよいよ十二月。大きなクリスマスツリーにアドベントカレンダー、ローソクの火が灯るクランツと、クリスマスの準備が始まり、お隣のばらぐみさんのお部屋からは素敵なハンドベルの音が響いてくるようになりました。ハンドベルの音色がお気に入りのゆりぐみさんは「クリスマスの音するね〜」とうっとり聞き惚れていました。そこでゆりぐみさんでもクリスマス会で行う劇ごっこにむけて「サンタのいちねん トナカイのいちねん」という絵本を読みました。前から読むとサンタの一年、後ろから読むとトナカイの一年がわかるというおもしろい絵本で、あっという間にゆりぐみさんのお気に入りとなりました。心の優しいサンタさんと、力持ちのトナカイさんと役も決まり、劇ごっこを楽しむ毎日です。時々嬉しすぎておふざけしてしまう所はゆりぐみさんらしい所。けれども日に日にみんなのお心が一つになっていき、ゆりぐみさんの劇をつくりあげることができました。
 さぁ〜いよいよ待ちに待ったクリスマス会。運動会よりさらに大きくなった姿をお見せできたらいいなぁと思っています。お楽しみに!