虫の声が響き渡るようになり始めた九月。幼稚園では二学期を迎え、お部屋で運動会ごっこが始まりました。ダンスにかけっこに玉入れと、お友達はとても楽しんで取り組むことができました。特にひよこぐみさんと一緒に踊るダンスは、みんなが知っている「花がっぱ」というアニメの曲を選んだので、初めて音楽を流した時から「花がっぱや〜」とノリノリでした。そして迎えた運動会。毎年すみれぐみさんの運動会といえば、前日まではちゃんとできていたのに、本番で大勢のお家の方を前にすると、泣いて立ち止まってしまうお友達の姿があります。けれども、今年のすみれぐみさんは誰ひとりとして涙を流すことなく、ニッコニコのお顔で入場し、初めから終わりまで立派にやり遂げることができました。お心もお体も大きく成長したお姿を見ることができたひと時でもありました。
九月の終わりには、幼稚園の園庭にはたくさんの虫たちが飛び交うようになりました。その頃、園庭に出るたびに、ばらぐみやゆりぐみのお友達が、虫取り網片手に虫を捕まえるお姿が見られるようになりました。そこで、みんなで虫取りに挑戦してみることに。初めは先生が虫を捕まえているお姿を、先生の後ろに隠れて目をまん丸にしながら見ていたお友達。そこで「どう?みんなもやってみる?」と誘ってみました。一回やってみると面白くって、一人また一人と楽しそうに虫取りを始めるお友達が増えたのでした。それからは、園庭に出るたびに「待って〜」と夢中になって虫と追いかけごっこが始まりました。追いかけっこは楽しいけれど、いざ捕まえようと思っても、そんな簡単には虫を捕まえることができなかったすみれぐみさん。何度も虫取りに挑戦し、十月に入った頃にはようやく自分たちで虫取り網を使って虫を捕まえることができるようになりました。素早く飛び回るちょうちょやとんぼを捕まえることができるようになったのには、先生も驚きました。網で捕まえることができても、かごの中に入れることができなくて、「先生〜捕まえたよ〜かごの中に入れて〜」と、必死で先生を呼びにくるところがまた可愛いすみれぐみさんでした。


  そして十一月には幼稚園バスに乗って、どんぐり拾いやりんご狩りに出かけ、自分たちの目で見て収穫体験ができ、大満足のお友達でした。またおもちつき会があったり、秋の実りや収穫に感謝をして、収穫感謝礼拝が行われたりと楽しいことが沢山ありました。
園庭にも少しずつ変化が見られるようになりました。秋色に染まった幼稚園の木々も枯れ始め、葉っぱのじゅうたんが一面に広がり始めました。おままごとが大好きなすみれぐみさんにとってはもう嬉しくてたまらないご様子。お外に出ると、みんなで葉っぱを集めて園庭にあるハウスの中に入り、お友達とお茶碗にお砂を入れ、葉っぱを手でちぎり、お料理ごっこが始まるのでした。お料理ができると「先生〜ご飯作ったよ〜」と美味しそうなお料理をふるまってくれたすみれぐみさん。秋の自然の変化を感じながら、お友達との遊びも広がり、今ではお友達と遊ぶことを楽しみにしているすみれぐみさんなのです。
二学期最後の十二月。幼稚園には特大のクリスマスツリーが登場しました。みんなでツリーのお飾りをつけたのですが、たくさんのお飾りの中から、自分の気に入ったお飾りを嬉しそうに選び、背伸びをしながらツリーに手を伸ばし、頑張って飾り付けました。そしてキラキラ輝くクリスマスツリーが完成!「わぁ〜すごいね」とまん丸なお目々で見つめていたお友達でした。そして、クリスマス会を心待ちにしながら楽しんでお歌や合奏やダンスに取り組みながらお過ごしをしてきました。クリスマス会ではみんなの可愛いお姿をお楽しみに〜!