来年度、羽咋白百合幼稚園は未満児保育を、羽咋白百合保育園として、認可される事になりました。幼稚園と同時に保育園としての役割りも果たす事になりました。それに伴い、今まではおおむね二歳の子ども達からの入園が可能としていましたが、来年度は生後六ヶ月からの保育へと変更される事となります。
 生活や食事が異なる0歳児さんや一歳児さんの保育を行うのですから、今まで以上の施設の整備が必要になります。よりいっそうの保育を目指し、園は園舎の大規模な増築と、改修工事が行われる事になったのです。
 
羽咋白百合幼稚園は、二○○三年に本町の園舎から今の松ヶ下町の園舎にお引っ越ししてきました。元々さつき保育所という羽咋市の保育所でした。この建物で保育をさせていただく事になり、白百合幼稚園として、使いやすいように、よく考えて、できる範囲で変えていきながら過ごしてきました。
 
 さつき保育所は一九七四年に建設された建物です。白百合幼稚園として使用してきた間にも、雨漏りがおきて屋根全体の防水工事を行ったり、二○○七年三月におきた能登半島地震で、傷ついてしまった園舎の壁の亀裂を修復し、ペンキの塗り替えなども行ったりしてきました。

 しかし、今回の工事は0、一歳児さんの保育室の増設と、今ある未満児さんが使っているお部屋のリフォーム。更に厨房の改修工事を主にしています。その他、照明やエアコンなど備品の充実も行うとても大規模なものです。

 
 
このような大きな工事ゆえに、毎週木曜日午前十一時から子育て支援センターにて、設計、施工の方々と、今週してきた工事についての説明、来週の工事の予定の説明、その他綿密な話し合いが行われてきました。
 毎回、私もその会に出席させていただきましたが、専門的な用語も多く、わからない事もあったので、「それはどういう事ですか?」と質問させていただき、その都度、わかりやすい言葉で説明していただきました。

 私がしなくてはいけない事は、工事を行うにあたり、幼稚園の子ども達に危険が及ばないように配慮する事。お迎えに来てくださる保護者の皆さんのご迷惑にならないようにすることです。
その点に注意しながら、次週の保育計画の流れを工事工程と照らし合わせながら、先生達と職員会議の中で話し合いました。

 更に、保護者の方々には、完成されていく工事の状況がよくわかり、安心していただくために、週の初めの月曜日には、園長先生から、今週の工事についての説明文を保護者の方に配布しました。

 

 
工事は十月の半ば過ぎ、本格的に始められる事になりました。工事中は厨房が使えないので、まず、園庭の奥にプレハブの仮設厨房が入れられる事になりました。プレハブはすでに組み立てられたものを、トラックの荷台に乗せて持って来られました。子ども達がお昼寝の最中に静かに行われる予定でした。ところが門が少しだけ狭くて園庭に入る事ができません。そこで、急きょレッカー車が呼ばれる事になりました。
 レッカー車がきて、無事仮設厨房が設置。ところが、びっくりしたのはお昼寝から目覚めたしらゆりっこ達、起きてカーテンを開けたら、目の前に大きなレッカー車があるではありませんか?
 小さいくみさん憧れの働く車。毎日穴が開く程眺めている働く車の絵本。事務室で仕事をしていた私は、これはひよこぐみ、たまごぐみのお友達が、レッカー車を見てさぞかし喜んでいる事だろうと目を細めて行ってみると、案の定、「すごーい!」と窓に張り付いて見ている子もいれば、間近で見たレッカー車の並外れた大きさに「怖いー!」と泣き出す子も!
あまりのかわいらしさに笑ってしまいました。(ごめんね)

 
ひよこぐみさんとたまごぐみさんは、お部屋ができるまで、すみれぐみさんのお部屋にお引っ越しする事になりました。最初先生達は、これが大変だと思っていました。慣れ親しんだ自分達のお部屋に行けないとなると、小さなひよこぐみさんとたまごぐみさんは、不安になってしまうのではないか?と思ったのです。
 しかし、そんな事はありませんでした。すみれぐみさんが、自分達はお兄ちゃんとお姉ちゃんだからとやさしく迎えてくれたのです。ひよこぐみさんとたまごぐみさんは、工事をしているしばらくの間、すみれぐみさんのお部屋で仲良く過ごす事になりました。

 
来年度保育園の部分の工事が進んでいる中、幼稚園の方も工事をした所がありました。それは、全室の照明の取り替えと、ばらぐみさんとゆりぐみさんのエアコンの設置工事です。もちろんその間も、子ども達に危険が伴わないように、工事会議で業者の方々と打ち合わせをしました。
 照明はばらぐみ、ゆりぐみの部屋から順番に取り付けられていきました。今までの照明と比べて明るい事!幼稚園の奥のほうからだんだんと明るくなっていきました。
 そして、ホール全体に照明が付けられた時には感動物でした。園内がこんなにも明るくなるなんて!子ども達のお顔までキラキラと輝いて見えました。
 また、ばらぐみさんゆりぐみさんのお部屋にもエアコンが設置され、これで冬も夏も快適に過ごせる事が約束されました。

 折しも勤労感謝の日の頃で、みんなでいろいろなお仕事を考えながら、感謝の気持ちを持とうと話し合っていました。そして、幼稚園に出入りし、園舎の工事をして働いている人がいる事に気がつきました。園をきれいにしてくれて嬉しいね。ありがとうって言おうねと話しをしました。しらゆりっこ達にとって、身近に働くという事を考えさせてくれた工事の方々だったのです。
 
ひよこぐみのお部屋は、十二月六日にリフォームが完成し、ひよこぐみさん、たまごぐみさんは自分のお部屋に帰る事になりました。

 厨房も十二月十二日には完成し、新しい厨房での給食作りも始まりました。

 増設される0、一歳児のお部屋も、一月の半ば頃には完成する予定です。楽しみですね。

 キラキラ輝く子ども達の笑顔と、キラキラ輝く園舎で、今年のクリスマスをお祝いできます事を本当に嬉しく思います。
 リニューアルした白百合幼稚園&白百合保育園をこれからもよろしくお願い致します。
 
 
 キラキラ園舎の仕上げには、園長先生が七尾幼稚園で繁殖した熱帯魚グッピーをプレゼントしてくれる予定です。大きな水槽をキラキラ輝きながら泳いでくれる事でしょう。これもまた楽しみですね。