この四月から新しく入園したお友達は、お家の人と離れる時や幼稚園バスに乗る時に「うわ〜ん!ママ〜帰る〜!」と涙・涙のお別れをしたこともありました。初めての環境で、知らないお友達や先生たちの中に入ってお過ごしすることは、とってもドキドキしたことでしょう。「もし、私がその状況に置かれたら…」と考えると、子どもたちのドキドキに共感してしまう芳恵先生でした。不安なお心でいっぱいのお友だちをそっと優しく抱っこしたり、手を繋いで「大丈夫。ここ(白百合幼稚園)には、優しいお友達や先生がいっぱいいるよ。」と安心できるようお話ししたこともたくさんありました。 また、朝の自由遊びの時間にお部屋で粘土やお絵描き・おままごとなどをして遊んでいると、「先生〜入ってもいいですか?」と泣いているひよこ・たまごぐみさんを心配して、お部屋に来てくれる素敵なお兄さんとお姉さんの姿もありました。みんなの優しいお心に支えられて、五月を迎える頃には少しずつ涙の登場回数が減っていき、かわいい笑顔の方がた〜くさん見られるようになってきました。そして「幼稚園は、安心できるところ」と徐々に思ってくれるようになってきてからは、どんどん自分を出せるようになってきたお友達。嬉しいことに、お友達の存在にも気付き、少しずつコミュニケーションもとれるようになってきたのです。 お友達同士で「○○ちゃ〜ん!」 とお名前を呼び合ったり、お友達のズックを「はい。どうぞ。」と持ち主のお友達に渡してあげたり。ズックを受け取ったお友だちも「ありがとう。」とステキなお言葉を返す場面もみられるようになりました。もちろん「おもちゃ取った〜!」とお友達同士取った取られたのケンカもありますが、たくさんの経験を重ねながら、すくすくと“優しいお心”が育ってきているひよこ・たまごぐみさんです。
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