『あけましておめでとうございます!』という新年のご挨拶からスタートした二〇一〇年。ゆりぐみさんも七人揃って元気にスタートしました!
 
 三学期に入り、まずカルタ遊びやコマ回し、羽根つきなど、思い思いにお正月のお遊びを堪能しました。お部屋のカルタ大会では真剣そのもの!七つの頭をくっつけながら、一生懸命絵札を探していました。最後の一枚にもなると七つの手が大集合!「ぼく!」「わたし!」と、誰の絵札か言い合いになるかなぁ?と思いましたが、「ジャンケンしよう」と、サッと解決できたのには驚きました。自分の事だけではなく、きちんとお友だちの事も考える事ができるんだなぁと感心してしまいました。
 そして雪が降った日には、「お外で雪遊びしようよ〜」と言うお友だちのお声を合図に、みんなでお外へ飛び出しました!雪だるまを作ったり、ソリ滑りを楽しんだり…ほっぺを真っ赤にしながらも、寒さに負けずに元気いっぱいお過ごしをした一月でした。
 こうして雪遊びを楽しむ中、一日進級体験をする仮入園が行われました。ゆりぐみさんは憧れのばらぐみさん体験!ばらぐみさんの大切なお仕事であるホールのお椅子並べはもちろん、ホールの時間もばらぐみさんの位置に座り参加しました。いつも以上に背筋をピーンと伸ばして座っている姿はとっても立派で、何倍も大きく見えました。翌週には「お椅子並べできたよ!」と口をそろえてお話してくれました。かっこいいばらぐみさんになるまで、あともう少し!ワクワクしながらばらぐみさんに向かって大きな一歩を踏み出したゆりぐみさんでした。

こうして迎えた二月。「もうすぐばらぐみさんだよ」というお話しをしながら、発表会にむけて準備を進めていきました。運動会にクリスマス会。様々な行事を七人で力をあわせてきたゆりぐみさんは「できないよ」なんてもう誰も言いません。朝登園すると、ピアニカを出して「キラキラ星一緒にしよう!」とお友だち同士でピアニカ遊びをする姿も見られました。「ここはこうするんだよ」とお友だち同士で教え合い、上手にできると「やったぁ!」と大喜び。「もう一回しよう!」と何度も繰り返し楽しんでいました。自分たちだけでやってみる、そんな素敵な姿を見たのは初めてのことで、運動会を前に、パラバルーンはできないといったことが嘘のようでした。発表会当日には立派になった姿をお見せすることができたと思います。「もうすぐばらぐみ、頑張りまーす!」という力強いお言葉通り、ますます立派になったゆりぐみさんです。

そして三月。とうとうゆりぐみさんでの生活も残り一ヶ月となりました。お部屋のカレンダーを見ながら「もうすぐ四月だね。四月になったらばらさんだー」という会話を毎日のように楽しみ、新しい春を心待ちにしています。
 みんなで植えたチューリップが咲く頃、ゆりぐみさんは白百合幼稚園の一番のお兄さん・お姉さんであるばらぐみさんになります。一人が悲しいお顔をしているときは六人でお話しを聞き、一人が困っているときは六人で助けてあげる…いつでも七人で力を合わせてきましたね。きっとこの団結力で白百合幼稚園をグイグイと引っ張っていってくれる頼もしいばらぐみさんになってくれると信じてします。
 一年間ありがとうございました。