二0一0年の幕開けー三学期もみんなの元気な「あけましておめでとうございます」とお声でスタートしました。
一月はお正月遊びと雪遊びを十分に楽しみました。今年はまとまった雪が降り、幼稚園のお庭で思い切り雪遊びを楽しみました。
 二月の声を聞いてからは、大きくなったお姿を見ていただく発表会の準備に入りました。五月からすみれぐみで始まった体育教室。元気いっぱいのすみれぐみさんはこの体育教室が大好きで、いつもお友達と一緒に楽しみながら取り組んでいました。そのお姿がとってもステキだったので、この一年でできるようになったことや、元気いっぱいのお姿を発表会で披露することにしました。そしてもう一つは劇遊び。「くれよんのくろくん」という、いろんな色が出てくるかわいいお話しをもとにした劇遊びを行うことにしました。自分たちでなりたい役も決めました。いざ劇遊びを始めると、やる気は十分あっても「自分の出番まで静かにお椅子に座って待つこと」や、「一連の流れを覚えること」。また「お友達と声を合わせて台詞を言うこと」など、思っていた以上に難しいこともあり、劇ごっこを進めていくと戸惑うこともありました。けれどもその都度お話しをしたり、お友達の気持ちも受け入れながら進めていくうちに、次第に話しの流れや台詞を覚え、お友達とニコニコお顔で、楽しんで劇遊びに取り組む姿が見られるようになってきました。こんな頃から「先生、今日もくれよんのくろくんする?」とのお言葉が、お友だちの方から聞かれるとようになりました。「今日もするよ〜」と答えると「やった〜!」と大喜び。劇遊びを楽しみにするようにもなりました。
 
また劇の小道具として、劇の最後に出てくる花火の絵を、みんなの手形で作ることにしました。手に絵の具を付けるとなんだか嬉しそうなお友だち。自分の番が終わると出来上がりが気になって、お友だちの様子をじっと観察しながら楽しみに待っていたのでした。そして、みんなの手形が出来上がると「すご〜い!みんなの手が花火になったぁ!」とみんなで作った花火の絵に大満足のお友だちでした。こうしてみんなのいろいろな思いがこもった劇遊びが完成しました。そして二月の終わりに行われた発表会では、一人一人が持っている力を精一杯発揮し、一年間で大きく成長したお姿を、大好きなお家の方に見ていただくことができ、お友だちも大満足の発表会でした。
十一月からお部屋では、水栽培でクロッカスとヒヤシンスの球根を育てています。十一月から十二月にかけては球根から根っこが生え、一月になると葉っぱがぐんぐんと伸びてつぼみができました。そして二月には、待ちに待ったピンク色のお花が咲きました。お花が咲いたことをいち早く見付けたお友だちはもう嬉しくて嬉しくて!「先生〜」と駆けてきて「ピンク色のお花が咲いたよ」と嬉しそうなお顔で知らせしてくれたのでした。そのお花を見ながら「もうすぐゆりぐみさんだね〜!」とお友だちとお顔を見合わせながら、春を心待ちにしているすみれぐみさんなのでした。
そして、みんなが待っていた春はすぐそこまで来ています。「ゆりぐみさん」への道がすぐ近くまでやってきています。
 さぁ、みんなでお心の準備をしながらステキな春を迎えましょうね。