色とりどりのお花たちから、春の芽吹きが見られるようになりました。幼稚園の花壇もその一つです。昨年の十一月に、春を心待ちにしながらみんなで植えたチューリップの球根が芽を出し、お友達は大喜びです。
 三学期も、全員パワー全開でお過ごししたばらぐみさんでした。
一月に入り、お部屋では新しいお友達を迎える準備を進めてきました。その日には幼稚園にたくさんのお店屋さんが開店すること。また、どのようなお店屋さんがあるかのご紹介をした後で、「お店屋さんになるのはばらぐみさんです」と言うと、目を丸くしてビックリしていました。早速どのお店屋さんになるかを決めてから、自分のお店の看板を作りました。目立つ看板になるようにお友達と協力しながら作り上げ、その出来映えにニッコリのお友達。早くお店屋さんを開店したくてたまらない様子でした。二十三日の仮入園では「いらっしゃいませ〜」と声を出し、大張り切りでした。新しいお友達がお客さんとあって、少し緊張している様子もありましたが、みんな一生懸命頑張りました。また、二十五日の幼稚園のお友達とのお店屋さんごっこでもお客さんを呼び込み、商品を選べずに迷っているお友達には、一人ひとりに合った物を選んだり、困っているお友達にはそっと手を差し伸べたりと、本当に素敵なお兄さん・お姉さんになったなあと感じた一月でした。
発表会では、合奏にダンスに歌にとみんなの大きくなった姿を見ていただけました。合奏やダンスに取り組みながら、他にどんな事をしたいかお部屋で聞いてみると、たくさんの意見がでてきました。何度も何度も話し合いを重ね、憧れのヒーロになってみることに決まりました。内容も考え、準備の時からみんな大喜びでヒーローになりきり、楽しんでいました。時には笑いもあり、本当に楽しかったです。
 発表会の最後には、元気よくダンスを踊り、小学校へ行ったら頑張りたいことをお習字で発表し、みんな本当に輝いていましたね。♪キセキの替え歌も歌いました。とても心に染みる歌で、歌詞の意味をみんなで考えた時に涙を流すお友達もいました。本番ではみんな心こめて歌い、会場のみなさんを魅了させましたね。本当に素敵なばらぐみさんでした。

そして気がつけば三月。ばらぐみさんとしてお過ごしをする最後の月となっていました。
 体育教室やスイミング、お誕生会などすべてが最後となり、卒業に向けての準備が進められました。卒業式でのお言葉やお歌を歌うと涙が溢れるばらぐみのお部屋でした。お友達とのお別れが近づいていることを感じ、なんだか淋しい・・・けれども会話の中で、小学校への話題もたくさん聞かれました。小学校への期待や不安、そして大好きな幼稚園やお友達とのお別れと、色々な気持ちが入り交じっている様子がよく分かりました。
 ばらぐみで過ごした一年間、思いおこすと色々な出来事が蘇ってきます。ばらぐみさんの姿を見ていると、一人ひとり本当に本当に大きくなり、素敵になったと感じる毎日です。今年は六つの小学校へ別れるお友達。♪キセキの歌詞にあるように、「道は一人ひとり違うけど、きっと忘れない」の通り、大好きなお友達との思い出を胸に、輝く未来へ向かって進んでいってください。 大好きなみんなの事を、順子先生はずっとずっと応援しています。