暖かい日差しと、色とりどりのお花と共に、二00九年度がスタートしました。

始業式当日。新しい名札や、新しいお部屋に少し戸惑った姿をみせた六人のお友達。しかし一人、また一人とお部屋のお友達が登園すると、進級したということが改めて実感できたのか、お友達同士でお顔を合わせてはニコニコ笑顔で喜び、あっという間に新しい環境に慣れ、元気いっぱいホールに飛び出していったのでした。

元気いっぱい歩み始めた新生ゆりぐみ。四月当初から、ゆりぐみさんの口癖となったのは『もうゆりぐみだからできる!』というお言葉でした。『朝のご挨拶はきちんとしましょうね!できるかな?』と聞いた時や、絵本のお片付けの仕方をお話した時も、必ず『ゆりぐみだからできる!』という力強いお言葉が返ってきたのでした。そのお言葉はとても頼もしく、毎朝のご挨拶はもちろん、お部屋の本棚はいつでもキレイに整っているようになりました。お友達が本を逆さまにお片づけしていたり、背表紙が見えるようにお片づけをしていないと『それは違うよ!』『こうやってお片づけするんだよ!』と、教え合う姿も少しずつ見られるようになっていったのでした。
五月の終わりには、ばらぐみさんと一緒にお花の種を植えました。小さな種を手のひらにのせ、丁寧に一粒ずつ植えたゆりぐみのお友達。種を植えた後、毎日毎日『まだ芽でてこないね…』と観察を続けていったのでした。そして小さな芽を発見した時には全員で大喜び!『小さいのでてる!』『こっちにも出てるよ!お花の赤ちゃんやね!』と嬉しそうなお顔でお話をしていたのでした。

また、ばらぐみさんが一生懸命育てているお野菜にも興味津々!毎日『智美先生〜お野菜見に行ってきてもいい?』というお声が。小さいキュウリを見つけた時には『キュウリの赤ちゃんやー』と、みんなでそのキュウリの赤ちゃんを囲んで観察大会をしたのでした。特別にお野菜の収穫をさせていただけることになった時も、ゆりぐみさんは大はしゃぎ!『キュウリ大きい!』『チクチクや!』と大きくなったお野菜を手に大喜びでした。お花にお野菜と、たくさんの植物の成長の変化を発見することのできたゆりぐみさん。まるで何でも発見できる「魔法のめがね」をかけているみたいだね〜。その素敵な目でこれからもたくさんの発見をしてね。


こうして、元気いっぱいお過ごしをし、あっという間に一学期も終わりを迎えました。楽しいことがたくさんあった一学期の最後の締めくくりは…初めてのお泊まり会!大好きなお父さんやお母さんと離れてのお泊まり会はちょっぴり寂しくなってしまうかな?…でも大丈夫!頼もしいばらぐみさんのお友達、そして先生達や、もちろんゆりぐみさんのお友達も一緒ですよ。楽しい夏の思い出を一緒に作りましょうね。