ゆりぐみのお部屋から
                           塚本真紀子
秋。お部屋から見える黄色い葉っぱが一枚、そして一枚。順番に落ちてとうとう一枚もなくなってしまいました。なんだか寂しくなったお庭。すっかり草花も木々も冬支度をしてしまいました。けれども園内は熱気ムンムン。活気に満ちた毎日です。
ゆりぐみのお友だちは、この時期にしか味わえない「秋」を体でしっかり覚えました。野菜・果物・落ち葉の名前を一つひとつ知ったのもこの時です。自然の恵みによって、お友だちが得たものは、たくさんあります。わからないものはばらぐみさんのまねをし、図鑑を片手に調べたりしています。真紀子先生もお友だちと共に図鑑に見入り「なるほど!」と思うことがたくさんありました。小さな博士達は、目を常にキラキラさせ、「今日は、どんな楽しいことが待っているのか?どんな発見があるのか?」と、ワクワクしながら、幼稚園にやってきます。そういったワクワクさを、行事を通して楽しんできました。

まずはりんご狩り。「一個・二個・三個・・・」と、数えながら五個とっていました。数を数えてとっている!というところが、とっても感動。
 収穫感謝祭。自分で持ってきた果物や野菜を慎重に運ぶお友だち。
 おもちつき大会。今年はひとりでペッタンペッタンつくことにチャレンジしました。きねを軽々と持って自慢げなお顔の子。重くて一生懸命のお顔になる子。いろんなお顔を見ることができましたが、食べている時のお顔は、みんないっぱいの笑顔でした。

秋も深まり、お部屋では水栽培が始まりました。頻繁に根っこののび具合を観察しているゆりぐみさん。暗室が大切な時なのに、しょっちゅうのぞいてみています。
 「ここは土の中だよ〜」
 お友だちがかわるがわるお声をかけているおかげか、根はぐんぐん伸びています。
「ばらぐみさんよりのびとるげんよ!」
と、大いばり。でも、ちゃんと花を咲かせてくれるのか?ちょっと心配している真紀子先生です。
秋がまもなく終わる頃から、幼稚園ではクリスマスに向けての準備が始まりました。
お友だち同士協力しあってクリスマス会に向けて出し物に取り組んでいます。十二月はクリスマス一色。 
    
         どんなドラマが生まれるか、楽しみにしています。

  






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