職員室から

              主任  繁在家 真紀
NEWしらゆりにお引越しして来て、四ヶ月がたちました。
しらゆりっこ達も、もうすっかりNEWしらゆりになじんで毎日を満喫しています。
四ヶ月前、園庭の花壇が寂しかったので、移転する時、
二〇センチばかりの小さなコスモスの苗を植えました。

子ども達が登園してくると、幼稚園の門から園舎まで、長い花壇の前を歩いて行き
ます。そんな子ども達の毎日をコスモスは少しずつ体を伸ばしながら、見守っている
ようでした。
 
一ヶ月ほどたったある朝、すみれ組の男の子が、バスを降りてコスモスの花壇の前
を歩いていた時、「先生!お花 大きくなったね」としみじみ言ってきました。「本
当だ!コスモスのお花と背比べしてみようか?わあ!同じくらいだねえ!」とすみれ
ぐみさんとコスモスのかわいい背比べをしたのでした。

そんなコスモスの成長は早く、それからあっという間にすみれぐみさんを抜き、ゆ
りぐみさんを抜き、ばらぐみさんを追い越して、ピンク、白のきれいな花を咲かせた
のでした。

 そしてこの間、焼いも大会の日、おいもが焼けるまでの間お庭の探検をしたばら
ぐみさんとゆりぐみさん。花壇が寂しいからと植えたコスモスとは違い、お庭の隅っ
こに自然に生えていあコスモスは、もっともっと密集し、、背の高い古川先生より
ちょっぴりのっぽさんになっていました。

そこで古川先生は子ども達を集めて「みんなー聞いて!今、園長先生からいいこと
聞いちゃったんだ!」「なあに?」先生がこんな風に語る時、決まって楽しい事が聞
けるから、へえ!ってびっくりする事が聞けるから 、子ども達の目は興味津々に
なっています。

「コスモスに種あると思う?」
「あるー!」と答える子。
「ないよ!」と答える子。

そこで、先生はコスモスの茎を手に取って、てっぺんがみんなに見えるようにおじぎ
をさせました。黒くて細い種が花の終わった先っぽにツンツンとついていました。
「これなんだよ!こうやって手で触ると、種が取れるよ!ほら!」と先生は取ったば
かりの種を手のひらに乗せ、子ども達一人一人に見せました。嬉しそうに種を見つめ
る子ども達。「これが種?ひじきみたい」というばらぐみの女の子のステキな表現に
大爆笑の先生達!そして、この後しばらく種取りを楽しんだばらぐみとゆりぐみのお
友達なのでした。

園庭は宝島!歩くだけでもいろいろな発見、不思議があるものです。この園舎でし
らゆりっこ達は初めての夏、そして初めての秋を迎えています。
どんな四季が味わえるのかしら?これからも、とっても楽しみですね。





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