児童会行事「世界と仲良し」
4月19日(土)にモンゴルのハスバータルさんをお迎えして
馬頭琴の演奏を聴く会がありました。そのときの記録です。

ハスバータルさん ありがとう!!
@モンゴルの民族音楽(1′36″)
これから、みなさんにモンゴルの民族音楽を聴いていただきます。静かに聴いていた だかないと、馬頭琴はいいんですが、ホーミーというのは二つの声を同時に出して歌う、 二つの高い声と低い声と二つの声が聞こえてきますから、その時は、よく耳をすまして 静かに聴いてくださいね。お願いします。
それでは、ハスバータルさんが、これから演奏します。きょうは、ハスバータルさん の演奏を助けてくださる方、こちらの方はパドラリーマさんといいまして、モンゴルの 方です。この人が、ハスバータルさんの曲の紹介とか、いろいろ通訳をしてくださいま す。
パドラリーマ「よろしく、おねがいします。みなさん、こんにちは。」
Aハスバータルさんって、どんな人?(0′58″) みなさん、きょう、モンゴルの昔々から伝わる音楽を聴いていただくというので、 ハスバータルさんが来ました。ハスバータルさんは、今、23歳です。とても若いです。
ハスバータルさんは、モンゴルの音楽専門学校を卒業して、それから、韓国・日本・ イタリア・中国などで開催された芸術祭でグランプリを受賞、特にイタリアでは「サン タルチア」という愛称で呼ばれています。
モンゴルでは、「マクタード歌手」「ホーミー歌手」という称号をもっています。若 い歌手たちの中でハスバータルさんはいちばん上手、ナンバーワンと呼ばれています。
B馬頭琴(1′46″)
モンゴルという国で馬頭琴という楽器がありますね。みなさん、この馬頭琴をきょう 初めて見てると思います。この馬頭琴がどうやって生まれたかについて、いろいろな話 があるんですが、日本では「スーホーの白い馬」という物語をみなさんご覧になったと 思います。貧しい男の子が、自分の大好きな白い馬が死んでしまって、あの馬とずっと いっしょにいるために、馬の皮や骨や毛を使ってこの馬頭琴を作りましたと書いてあり ますね。


- だから、この馬頭琴をごらんください。いちばん上は、馬の頭の形になっています。 それから、弦は2本あります。この弦は、強いお父さん馬のしっぽの毛で作られていま す。1本の弦は、だいたい60から80本の毛で作られています。それから、弓の弦も 100から130本の毛で作られています。
- さて、この馬頭琴という楽器はどんな音をしているのか、みなさん耳をすましてよく 聴いてください。今から、「ヒルレンヌマガレ」というモンゴル民族歌を、馬頭琴で演 奏します。どうぞ。
Cヒルレンヌマガレ(モンゴル民族の歌 2′33″)
Dクルドモンゴルタ(2′52″)
Eホーミー@(3′44″)
- 続いてハスバータルさんは、ホーミーというモンゴルの独特の歌い方で歌います。よ く聴くと、低い声の上には、もうひとつのすばらしい高い声が聞こえます。これは、同 時に二つの声で歌っているのです。モンゴルの民族の歌、ホーミーです。
- (演奏)
- いかがでしたか。とても不思議でしょう。これはモンゴルの独特の歌い方、ホーミー というんですよ。それから、この楽器は「トクシュ」という楽器です。頭は白鳥の頭の 形で作られています。この楽器の音は、白鳥の鳴き声とにているといわれています。
- 今から、「走る古い馬」を馬頭琴で演奏します。馬の走る姿や鳴き声を表現していま す。

F走る白い馬(2′29″)
Gふるさと(1′58″)
Hラクダ(1′18″)
- モンゴルの南の方で、ゴビ砂漠が広がっています。この辺で住んでいる人々が、ラク ダという動物を飼って住んでいます。ラクダという動物は、心がとても優しい動物とい われています。でも、厳しい自然で子供を産む時に、ラクダが死んでしまうことがよく ありますね。生まれたばかりの子ラクダが、自分のお母さんがいないから死んでしまう から、この時に、ほかのラクダにオッパイを飲ませるようになっています。でも、ラク ダという動物は、ほんとうの自分の子どもにしかオッパイを飲ませない動物です。この 時はラクダの音楽をひいて、ラクダに聞いてもらいます。そしたら、ラクダが涙を流し 始めて、ほかのラクダの子どもにオッパイを飲ませるようになっています。
- 今から、ラクダの音楽を演奏します。ラクダの走る姿、鳴き声を表現しています。
Iラクダ(3′19″)
Jハスバータルさんに質問(13′05″)
- みなさんの中で、ハスバータルさんに、馬頭琴とかホーミー歌とか、モンゴルの国に ついて質問があったら、今、聞いてください。
- Q1: モンゴルは、おもしろいですか?
- A1: モンゴルは、とってもおもしろいです。モンゴルは、大草原の国です。そし て、この大草原で、子どもたちが馬に乗って走り回るのがとても大好きです。 いちばん好きな遊び方です。ぜひモンゴルへ来て・・・・・・。はるかちゃんぐらいの人が、ああいうふうにして、馬に乗って草原をかけめ ぐって遊んでるんです。4歳か5歳ぐらいで、みんな馬に乗れるんです。
- Q2: なにが好きですか?
- A2: わたしには、好きなものがいっぱいあるんです。でも、大好きなものは馬頭 琴です。いちばん好きなものは、この馬頭琴をひいて音を聴くのが、いちばん 好きです。
- Q3: 馬頭琴を、だれがいちばん最初に作ったんですか?
- A3: この馬頭琴は、ほんとうは、2000年前に生まれたといわれています。西 モンゴルでいちばん最初に作られた馬頭琴は、ほんとうに馬の骨や皮で作られ ていました。それから、ここにある馬頭琴の四角いのは、馬の頭の骨で作られ ていました。この馬頭琴は、いま、モンゴルで博物館にありますから、いつか モンゴルに来る時に、ぜひ見てください。
- A4: ハスバータルさんは、どのようにして二つの声を出しているんですか?
- A4: ホーミー歌は、西モンゴルにある高いアッテイ山脈を吹きぬける風の音をま ねることから始まったといわれています。だから、このホーミー歌は、風の音 とか川の流れとか、山の滝の音とかを表現しています。
- Q5: お願いがあるんですけど、馬頭琴をさわらせてください。
- A5: この馬頭琴は、ハスバータルさんのとてもだいじな宝物なんです。だから、 後で、演奏が終わったら、近いところから見てもいいです。でも、さわるとだ めですね。音がちがってくるから。
- Q6: どうして、馬頭琴を始めたのですか?
- A6: みなさんは「スーホーの白い馬」という物語を読みましたね。ハスバータル さんも、小さい時にこの物語を読んで、いつかこの馬頭琴をぜひ教えてもらっ てひけるようになりたいと思いました。だから、音楽専門学校に入って、この 馬頭琴を教えてもらいました。
- Q7: どこの家にも、馬って、一匹はいるんですか?
- A7: そうですね。モンゴルの町で住んでいる人々はあまり馬をもっていませんが、 いなかの方に行くと、みんな馬をもっています。
- Q8: どんな時に馬頭琴をひくんですか?
- A8: モンゴルで、祭りの時とかお正月、この馬頭琴をよく聴いています。そして、 この馬頭琴の音は幸せをよぶ力をもっているといわれています。だから、きょ う、この学校で演奏しているから、みなさまのお幸せのためにお祈りして演奏 しているのは、とてもうれしいです。
- Q9: 馬といた時は、楽しかったですか?
- A9: そうですね。モンゴルの子どもたちは、だいたい3歳、4歳から馬に乗れる ようになっています。だから、小さいころから馬に乗るのがとても好きです。 馬といっしょにいると、とても楽しいです。
- Q10: わたしも練習したら、二つの声が出るようになりますか?
- A10: ホーミー歌は、女の人はあまり歌えないですね、ホーミーを。モンゴルでは、 ほんとは20人しか歌わないです、ホーミーを。だから、練習したらたぶん、 ちょっとだけ音を出すようになるかもしれないけど、あまり声をじょうずに出 すのは、とても難しいことです。ホーミーは、男の子しか、たぶん歌えないと 思います。というのは、今こちらにいるみなさんは、男の子は練習したら歌え るようになりますが、男の子は13から14くらいになりますと、おとなの声 に変わる時があります。その時に、発声練習をしないと歌えないんです。です から、校長先生をはじめ、おとなの人たちは、もう今から、ホーミーを歌うこ とはできません。ひとつ注意していただきたいのは、自分でこういうふうな声 を出すまねをしたら、のどをこわしてしまいますから、まねをしないようにし てください。
- いい質問をしてくれまして、どうもありがとうございました。今から、ハスバータル さんは4種類のホーミーを歌います。それは、「のどホーミー」と「鼻ホーミー」と 「腹ホーミー」と「胸ホーミー」。4種類のホーミー歌、歌います。
- あ、すみません。「ビューゲ」、モンゴルの民族音楽を馬頭琴で演奏します。
Kビューゲ(2′19″)
Lスーホーの白い馬(1′56″)
M4種類のホーミー(3′10″)
- これで、ハスバータルさんの演奏会を終わります。どうも、ありがとうございました。
Nみんなの感想(2′21″)
すごくふしぎな曲でしたね。みなさん、今までハスバータルさんが演奏してくださった中で、感想はありませんか。
■おもしろかったです。
■いろんな声が出て、楽しかったです。
■びっくりした。
■きれいな演奏してくれて、ありがとう。
■とっても楽しかったです。
■あの最後の演奏、おもしろかったです。
■あんな声が出るなんて、すごかったです。
■声を出して歌った曲がおもしろかったです。
■ひとつの馬頭琴だけでいろんな音や様子が表されたので、すごいと思いました。
■わたしたちには出せない二重の声を聞けて、すごいと思いました。
Oモンゴルの自然(3′54″)
「モンゴルのことについて、少しお話があります。では、どうぞ。」
みなさん、きょうは静かに聴いていただきました。わたしから、モンゴルのことに いて、ちょっとだけみなさんにお話しておきたいことがございます。それは、さきほど 校長先生からも教頭先生からもおうかがいしたのですが、この学校もホタルを飼ったり して、自然をすごくだいじにしていますね。今、ハスバータルさんたちの住んでいるモ ンゴルというのは、ほんとの大自然の中なんですが、ほんとに自然をだいじに生活して います。ちょっと今、ハスバータルさんのいしょうとか何かで、みなさんに見てほしい ところがあります。このハスバータルさんのはいているくつ(客席から「見えない」の 声があがる)、見えないですか? (客席から再び、「見えない」の声があがる。)
「座ってください。」
みなさん見えますか? このくつの先がとがっていますね。これは、今はいてるくつ はステージいしょうといって、こういう演奏会をする時のくつなんです。でも、モンゴ ルにいる遊牧の人たちとかみなさんも、ああいうくつをはいていますね。なんで先がこ ういうふうに上を向いているか分かりますか? これは、モンゴルは草原の国で、羊と か牛とか馬とかが草をたくさん食べますね。いつもきれいなおいしい草を食べているわ けですが、その地面をいためたりしないために、くつの先が上を向いているんですね。 そんなふうにして、自然をだいじにしています。
それから、こちらで飼っているホタルも、きれいな水のあるところにしかせいそくし ない動物ですね。モンゴルでも、水をだいじにしています。みんな生活する時には、川 とか水をよごさないように、みんな子どもたちが水を運んで、きたない水は川に流さな いような生活をしています。そういうふうなことも、できたら、みなさんでモンゴルへ 行って、遊牧の人たちといっしょに一度生活してみたらおもしろいなあと思っています ので、これからもモンゴルのことについてうんと勉強して、むこうの人たちとお友だち になってほしいと思います。きょうは、ほんとうに、みなさん、ありがとうございまし た。
P終わりのことば(0′43″)
ありがとうございました。この会が終わってからも、クラスで話し合ってみてくださ い。それでは、代表の人から、終わりのことばをお願いします。
では、みなさん、立ってください。では、馬頭琴をひいてくださったハスバータルさ んに、お礼の「小さな町」を歌いましょう。
Q小さな町(2′10″)
Rバエルダイ(1′35″)
きょうは、馬頭琴の音楽が聴けて、とてもいい日になりました。
バヤグララ(バヤグララ)
わたしは、馬頭琴の音楽を聴いていると、ほんとうに草原にいるような気がしてきま した。きょうは、ほんとうにいい日になりました。これからも、もし、扇台小学校に来 られることがあったら、ぜひ来てください。
バエルダイ(バエルダイ)
では、ハスバータルさんを拍手でお送りしましょう。(拍手)
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