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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



 運動会の後、季節の移り変わりをお友だちと一緒に感じてきた10月、そして11月。
 ホールの時間が終わりお部屋に戻る時に「いちばん!」と、一番になりたがったり、おはようぶっくのシールを貼った後、「はやいよ!」と片付けを速くして机に戻って、アピールしたり。お友だちの中の自分を、意識する姿も見られるようになったりしましたね。まだまだ「自分が!」のDぐみさん。そこでトラブルが起こったりしますが、お互いの気持ちをおぎない、良いことと良くないことは繰り返し伝えていきたいと思います。
 
 そんなDぐみさんと一緒に過ごす中、目についた園庭の大きな桜の木の様子。変わっていく姿を、日々感じてきたDぐみさん。ある日、ABぐみさんがお出かけでいないお部屋を通って、Aぐみのお部屋隣のベランダへ園内お散歩にいきました。上から見る幼稚園のお庭の姿は、少し違って見えましたね。「はっぱ、ないよ」「どこいったのかな?」「下に、バイバイって落ちたんだよ」不思議そうに見ていると、チラチラ…。小丸山公園の方からも、風に誘われるように葉っぱが舞い降りてきます。その時は風の具合で、園庭の方にはあまり落ちてきませんでしたが、高い空から飛んできたように感じたのでした。「だれがしているの?」と、不思議な光景でしたね。
 また今年は、いろいろな種を収穫してみました。夏にきれいな色の花を咲かせて楽しませてくれた、朝顔、ホウセンカ。いただいたひまわりの種も。朝顔は、うす茶色になったさく果(種子の入ったさや)を、手で押さえると中から黒い小さな種が出てきましたね。またホウセンカは、黄緑色のさく果を手で触れるだけではじけてビックリ。さらに小さな丸い黒い種が飛び出しましたね。ひまわりの種は、自分の手で一つひとつ取り出して、好きなだけ袋に入れて持ち帰りました。小さい袋いっぱいに膨らんでいたお友だちもいましたね。「おみやげ!」と、自慢げに見せてくれたのではと思います。小さな種が成長し変化していく様子は、不思議でいっぱい。春になったらお家で一緒に植えたりして成長をお楽しみ下さい。

 そして今年初めてのことといえば、幼稚園駐車場横のどんぐりの木でのどんぐり拾いです。卒業生の植えた木が大きくなり、ようやくどんぐり拾いができるようになりました。Dぐみさんには、近くで楽しむことができるとても嬉しい経験です。こちらも自分で拾って「ママにみせる!」と、ニコニコのお顔でしたね。

 バスに乗ってお出かけした収穫体験もありました。「おいもはどこに?」と、出かけたいもほり遠足。「土の中!」と、下を指さします。りんごがりでは「りんごはどこに?」と聞くと「木の上!」と、指先は上に。それは、お店に並んでいるおいもや、りんごの話ではなく、実際においも畑やりんご園へ行って、自分の手で収穫してきた実感の言葉なのでした。

 

 収穫感謝礼拝では、うれしい秋の実りを神さまに感謝し、翌日のおもちつき大会では、収穫した秋の恵みを実際に口にいたします。 どの野菜もどのくだものも最初から大きかったわけではないのです。種や苗からお世話する人のたくさんの手を通して、ようやく口にすることができました。小さなDぐみさんも「ありがとう」の気持ちをたくさん持って、次の季節を迎えたいと思います。       
(2011年11月17日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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