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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



 二〇一一年の新しい年が始まりました。「あけましておめでとうございます!」と、年末年始のお休み明けのDぐみさん。玄関で『まず、ズックをぬいで…』と、朝の支度を思い出していると、玄関前に広がっているお庭は、雪で真っ白。下にあるはずの土が、どんな色だったか忘れそうになるほど、雪の白さが目に焼き付いた3学期始まりの日々でしたね。登園までの道のりも雪の道に。大人の感覚とは違い子どもたちにとって雪道は、いつもと違う大冒険だったのでは、と思います。
 「みて、てぶくろ!」「ながぐつはいてきたよ」「○○のジャンバーカッコイイよ」「ぼうしあるよ」etc、雪のある生活には欠かせない防寒グッズも大活躍。雪のお庭へ飛び出していきます。雪の上を歩くだけでも何だか楽しいDぐみさん。雪だるま作りが始まると「○○もつくりたい!」とお手伝い。一緒に雪だまをころがしていって、Dぐみのお部屋の前に到着。雪のかたまりを握って、ペタペタつけているうちに、でこぼこながら大きくなっていきましたね。「ぼうし!」と、黄色いバケツを持ってきてくれるお友だちも。またある日は、「ミッフィーちゃんに!」と上にお耳の形。できあがって大喜び。Dぐみのお部屋の窓からも見えて、見守ってくれました。また「こんにちはしてるよ」と、溶けていく様子も実感でした。冬の季節ならではの、雪の感触に、今年はたっぷり触れて感じて過ごしてきました。
 お部屋の中に入っても、まだまだ楽しいことがいっぱい。色々なもののお名前がわかってきたDぐみさん。大きなカルタとりもしましたね。♪すうじの1はなぁに♪の歌もお気に入り。折り紙で作ったぞうさんたこさんや、牛乳パックの底で作ったクルクルこま等、自分で作って遊ぶことも楽しみましたね。
 
 今年に入って「○○したい!」「○○しよう」等、したい遊びを自分たちから積極的にリクエストするようになりました。好きな遊びは繰り返して遊びます。そうするうちに遊びが発展していったりします。
 ♪おはなし、おはなし、パチパチパチ♪と、窓の下のイスに座っての絵本タイムが大好きなDぐみさん。楽しんできたお気に入りの手遊び♪にんじん、だいこん、かぶら♪と、こちらも何度見ても楽しかった『おおきなかぶ』の絵本。二つが結びついて、いつしかみんなで、おじいさんになってたねをまいて大きなかぶを作っていました。おおきなかぶはなかなかぬけないので、おばあさん、まご(こども)、いぬ、ねこ、ねずみが手伝って引いていきます。「おじいさんになる!」「いぬしたい!」「ねこがいい!」等々、やりたい気持ちがいっぱい。好きな役を選んでつながります。簡単なようでいてつながっていくということは、案外難しいこと。力が強すぎると倒れてしまいます。さて、相手を考えてつながっていくことができるでしょうか。そして、力を合わせて無事かぶはぬけるでしょうか?「おおきなかぶする!」と、自分から集まって来ていた日々の楽しい気持ちは、お心にしっかりと残っていることと思います。おひなさまの会では、どんな姿を見せてくれることでしょう。全員でつながることができるといいですね。
 そして、お部屋ではおひなさま作りも楽しんできました。紙皿を使ったおひなさまです。千代紙の模様をお選びして、のりではったりしましたね。二階のおひなさまを見て感じたまま、お顔も自分でかわいく描きました。お顔の描き方一つとっても、それぞれの成長を感じます。
 子どもたちの成長をお祝いする節目のひなまつり。見守ってきた日々の成長を思いつつ、春はすぐそこまで来ています。
(2011年2月24日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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