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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



 晴れていたかと思うと、突然の雨、雨模様が急にお日さまが顔をのぞかせたり。秋の天気は変わりやすいという言葉の通り、変化に富んだ毎日が続いています。
 そんな中ですが、すくすく育っていた秋の恵みたち。まずDぐみさん。シャベルを持って『さつまいもはどこに?』と、さつまいも畑へお出かけしました。目の前の土を掘っていくと、チョッピリお顔をのぞかせたおいも。さらに掘って引っぱると、その大きさにビックリ。持ちあげてみて「おもい!」。大きさ重さを実感しましたね。おいもは『土の中』でした。もちろん、その後は、そのままたっぷり大好きな砂遊びや、長ぐつで歩く畑のお散歩を楽しんだりしましたね。
 次の日は、さっそくそのおいもを園庭で焼きいもに。お部屋の窓から、火をおこす園長先生やA、Bぐみのお友だちのお手伝いする姿が見えて、興味津々でしたね。そして、出来たホカホカの焼きいもをテラスに座っていただきました。秋の実りを食べて実感。おいしくて「おかわり!」の声も聞こえました。
 お部屋の時間では、後日いもほりごっこと焼きいもごっこを楽しみました。いものつるに見たてた紫色のロープにおいも(新聞紙と折り紙で作ったおいも)をつけて、『おおきなかぶ』のお話のように、みんなで引っ張ります。最後にはぬけて「やったー!」。そのおいもを、実際にアルミホイルで包んで、火に見たてた中に入れて待ちます。見ていて、やってみたいと思っていたのでしょう。そして「やけたよ!」と言うと、「タオル持ってくる!」と、先日の本当の焼きいもを思い出して、カバンからタオルを取り出すDぐみさん。「アチチ…」とすっかりそのつもり。思わず、本当にかじってしまう子もいたりするほど(笑)でした。実感したことを模倣して遊ぶことは、とても楽しかったですね。
 
 そして次は『りんごはどこに?』と、りんごがりへ。バスはいもほり遠足の場所を越して、鹿島路松生りんご園へ。30分のお出かけでしたが、バスの中も楽しいDぐみ。目の前の信号が赤になると、「あおにな〜れ!」とみんなで魔法(!?)をかけます。すると青に変わり「やったー!」とバチパチ拍手。大きな働く車がには「クレーン車だ!」「ダンプカー、バイバイ!」と手を振ったり。最後に通ったトンネルで、車内が急に暗くなると「夜になった〜」と眠る仕草をしたり、これもまた大喜び。ワクワクで到着でした。
 目の前の木々に目を向けると、今度は土の中ではなく、『木の上』に赤いりんごが待っていましたね。りんごのとり方も教えていただきました。一本の木をみんなで囲み、よーく見て選んでとった一個。お顔を近づけると「いいにおいー」。試食のりんごは「おかわり!」。木の上の実り、おいしさをたっぷり実感しました。
 木の上の実りをもう一つ。国分寺公園へのおでかけでは、木の下に落ちてきた椎の実ひろいをしました。「どんぐり、ある!」と、自分の袋に入れて嬉しそうでしたね。

 多くの実りを実感してきたDぐみさん。収穫感謝礼拝は、そんな実りを下さった神さまに感謝。次の日のおもちつきへと続き、ここでもまた、お友だちと一緒に『見て』『触れて』『味わって』。
 Cぐみとは、みそぎ児童館へ『おはなしの会』へ、Aぐみとは、『ボローニャ国際絵本原画展』へ。楽しいおでかけも多かった実りの秋。目で耳で心で感じ、多くのものを吸収し、次の季節へつなげていきたいと思います。
(2010年11月30日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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