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職員室から

副園長 釜土蘭子


卒業式まであと一ヶ月。

 恒例の「おもいでしゃしんかん」も始めました。階段に貼る今のAぐみさんが入園してからの写真。最初のお友達が入園したのが、二〇〇五年九月。それから現在に至るまでの日々のたくさんの写真が並んでいます。

Aぐみの子供達は、自分たちの小さい時の写真を見るのを楽しみにしていてくれます。毎日少しずつ貼るようにしているので、どれが増えたのか朝チェックしている子がいます。小さい時にできなかったことが今はできるようになっていること。小さい時に大きいお友達に優しくしてもらったから今小さいお友達に優しくできること。一枚一枚の写真がそれを語りかけてくれます。小さい子供達にとっては、今はお兄ちゃんお姉ちゃんである人が、自分たちと同じように小さかったと知るのはとても大切な事です。

 さて、それと共に進めなくてはいけないのが、卒業アルバムの作成です。まだあまりすすんでいないので、どうしよう!という蘭子先生です。どの写真をのせようか・・。迷ってばかりおります。こればかりはギリギリにならないと決断がつかないのです。
 一方で、この子達との楽しい日々は「能登半島地震」が影をおとしておりました。地震の被害で雨漏りがしたり、外壁塗装工事をしなくてはならなくて、園舎が足場で囲まれたり・・・。園長先生のお家が壊れちゃったので建て直すのに工事が続いたり・・・。いろいろな条件の中で、子供達が変わらず楽しく過ごせるように、いろいろ苦心した事も一枚の写真から思い出したりします。
 そして、来年度はさらに大きな工事をしなくてはならなくなりました。
 地震をきっかけにして、隣接する教会の礼拝堂を改築する話が持ち上がりました。そして礼拝堂と一体の建物である、幼稚園の台所も改築しなくてはなりません。
 来年の夏から工事が行われる予定で準備がすすめられています。ご家庭の皆様にもいろいろご不便をおかけすることになるかと思いますが、よろしくお願いします。以前の工事の時と同様、子供達の毎日には支障のないように細心の準備をしていこうと考えています。

 一ヶ月後、この礼拝堂では最後となる卒業式。それまでの日々を有意義にすごしていきたいと思います。
(2010年2月24日 七尾幼稚園 職員室から)

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