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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



 今年は、ゆっくりやって来た夏。その中でDぐみさんは、それぞれのペースで、夏ならではの経験を楽しみました。
 まず、とうもろこしの収穫体験。自分の背丈より大きなとうもろこしの畑へ。大好きな長ぐつをはいて、ジャングル探検の気分でしたね。自分の手でとったとうもろこしは、お家へおみやげに。七尾の地で育った季節の野菜。みずみずしくてあまーい味と共に、楽しい経験はお心のどこかに残った事でしょう。 お庭では、水遊びも楽しみました。緑の水そうの中には、小さな金魚のおもちゃや、色とりどりのお魚(色水入りのしょうゆ差し)。プカプカ浮かんで、Dぐみさんを遊びに誘います。金魚すくいごっこの始まりです。丸い網で、黄色い小さなバケツに入れていきます。落とさないようにすくって、入れる。それだけのことなのですが、水に浮いている不思議さを感じながら、何度もチャレンジしていましたね。
 また、その水が流れて出来たどろんこの上を、裸足で歩くことにも興味津々。不思議な感触を感じました。
 8月には、夕涼み会で夜の幼稚園を過ごしました。ゲームや、マイクを前に歌ったり、相談して作った、たこさんうちわを持って踊ったり。最後に、暗くなったいつものお庭で、みんな一緒に目を凝らして見た花火。楽しい夏の一コマとなりましたね。

 9月に入り二学期開始。そのいつものお庭では今、うんどうかいごっこが始まっています。赤と白の帽子をつけて、「あかぐみさん」「はーい!」。「しろぐみさん」「はーい!」と元気な声が返ってきます。張り切って思わず両方手をあげたり…(笑)。大きいクラスの後ろから、すっかり同じことをしているつもりで1・2と、まねて歩きます。もちろん、お庭の魅力的な景色の誘惑に、興味を引いた方へ寄り道も。歩く方向が違ったり、止まったり「こっち、こっち」と、いうこともありますが、お顔は『何だかたのしいなー』。時には、お友だちの手をつないで「おいでー」と、一緒に歩く姿も。やっぱり『おともだちといっしょ』が、いいのですね。 
 そんなDぐみさんが、がぜん張り切るのが、『よーい、ドン!』のかけっこです。お名前を呼ぶと、競うように「はーい!」と大きな声。『いちについてー』『よーい、ドン!』の合図でゴールめざして走ります。みんなに見られてチョッピリ恥ずかしそう…な時もありますが、本当は誰よりも速く走っているつもり。走りたい気持ちも一杯なんです。その気持ちを認めて『ばんざーい!』と、たくさん褒めてあげたいと思います。
 Cぐみさんとは、ダンスもご相談しました。ポンポンに興味津々。持っているだけでも満足そうですが、♪リンリン…と歌に合わせてポンポンを振るともっと楽しいことにも気付きました。これも『おともだちといっしょに』ですね。
 夏から秋へと季節が移り変わる中で、いつものお庭で、楽しんできた様々な活動。うんどうかいごっこも、その中の一つです。『おともだちといっしょ』に。その日々の中にこそ、成長のきっかけがあります。当日は、甘えんぼさんに変身することもあるかと思いますが、それも含めありのままの姿を一緒に楽しんで下さいね。大事なのは、楽しい時間の共有と、そこで日々を送る、子どもたちの毎日なのです。
(2009年9月30日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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