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職員室から

副園長 釜土蘭子



 一年前の春、あるところからカブトムシの幼虫をたくさんいただきました。「これなら思う存分子供達にさわらせてあげられる」。私はとても喜んだのでした。実はあまり触りすぎるの死んでしまったり、角がちゃんとでないカブトムシになってしまったりするのです。けれどこれだけあれば大丈夫!去年はたくさん触らせてあげることができました。
 そしてかなりのカブトムシが登場し、夏には子供達がカブトムシと遊ぶこともできたのです。そしてその後・・・。驚いた事に、カブトムシはいつのまにか卵を産んでいたのでしょう。秋の終わりには幼虫がまたたくさんいたのです。
「どうやって冬越しするんだろう」と思ったのですが、あまりにもたくさんいるので、専用のえさを買ってくることもないかということになり、ごく一般的な腐葉土をいれて、百円ショップで「くち木」を買って、特別あたたかくもないところにおいて、冬をすごさせました。春になり、密かに「少し減っているだろう」と期待?していた私は、ある日20匹いれた一つのケースをひっくり返してみました。「10匹ぐらいかな」と思ったら、なんと全員生きていたのです。
 その後、園長先生が全部のケースを出してみて、えさである腐葉土を入れ替えたのですが、その時見るとやっぱりみんな元気に生きているのです。
今年の夏もたくさんのカブトムシくんと遊ぶことができそうです。

 さて、春が早かった為に今年は「蛙の卵」を見つけることが困難でした。ようやく少しだけオタマジャクシをいただいて、観察を始めました。「貴重なオタマジャクシ」。私なりに大切にえさをやったり、水をかえたりと世話をしていました。このオタマジャクシは水草が好きでした。ゆっくりチョコチョコ草を食べます。  ところが、園舎の修繕の日、工事の人とお話していると、「うちの田んぼにオタマジャクシがたくさんいる」と言うのです。それでは、子供達の為に幼稚園に持ってきてくださいとお願いしました。翌々日、やってきたのはバケツいっぱいのオタマジャクシ。「うわー」と声を上げたくなるほどの量でした。
 飼育ケースを洗って準備し始めましたが、どう考えてもそれだけでは足りず、いくつかのバケツにドボン!

 この後からやってきたオタマジャクシ、とても食欲があります。先に来たオタマジャクシが草食系なのに対して、後からのは、「肉食系」。煮干しなどをガツガツ食べます。オタマジャクシにも「肉食系」「草食系」があるなんてビックリしつつ、この夏、庭がカエルだらけになったらどうしようと心配ならんこ先生です。 
(2009年5月22日 七尾幼稚園 職員室から)

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