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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 二〇〇九年を迎え、Dぐみのお部屋のカレンダーは、『崖の上のポニョ』に変わりました。これは、毎年恒例の4クラス担任による、カレンダー決めの大ジャンケン大会で優勝し、「どれがいい?」と一番先に相談して決めたもの。自分がジャンケンをしているかのように、応援してくれましたね。運動会のポニョのダンスの曲が、とてもお気に入りだったDぐみさん。そんなポニョに見守られて、新しい一年が始まりました。  

 お正月のお休みあけは、「おもちたべたよ」「ねんがじょうきた!」etcと、楽しいお話しが盛りだくさん。お友だちや先生に自分の経験したことを伝えたい!という、気持ちを沢山持っての登園。お家から幼稚園への、お気持ちの切り替えも随分上手になりました。 お部屋では、カルタやナイロン袋のたこを作って遊んだりと、お正月遊びをDぐみペースで楽しみました。毎日、Dぐみさんの方からのリクエストが多々。したい遊びを積極的に口にするようになりました。
 
 その中で、お気に入りだったのが『おおかみさん、いま何時?』の遊びです。最初のおおかみ役は、どうわき先生。眠っているおおかみのそばへ進み、「おおかみさん、いま何時?」と聞くDぐみさん。「朝の8時だよ」「おひるの3時」は、「あーよかった!」。でも「夜の12時!」になると、目覚めて「たべちゃうぞー」とやってくるのでした。 最初は、「イヤもん!」とおおかみをこわがる様子もチラホラ。それでも、やりとりを楽しむようになっていきました。動物たちがカバンを持っておでかけして、おおかみのそばのカバンを取りにいくバージョンにも大喜び。つかまえられた子は、おおかみの仲間に変身。それも恐がるどころか、動きもなりきって楽しそうでしたよ。   
 そのおおかみさんが登場する『さんびきのこぶた』のお話しも、Dぐみさんのお気に入りの一つ。こぶたさんやおおかみさんになって遊ぼうということになりました。そして、始まった『こぶたとおおかみのおはなし』の劇遊びごっこ。一番目、二番目のこぶたは、わらや木でお家を作りますが、おおかみの吹く息で『ピューッ!』と飛ばされてしまいます。三番目のこぶたは、レンガのお家なので飛ばされず、考えたおおかみは暖炉の煙突から入ろうとします。その後は…。という皆よく知っているお話し。どうしておおかみさんをお家に入れてはいけないのか、わかっているDぐみさん。言葉も自然に出て来ました。お家を作るシーンのダンスも大好きです。色々な役になって遊びましたが、一番人気は『おおかみさん』。以前、なかなかおおかみ役をしたがらなかったこともあったのですが、今回は大人気。お話しの中で欠かせない存在として捉えることができたようです。主役をくう勢いのおおかみさんたち。そんな子どもたちと、毎日楽しい時間を過ごしてきました。
 お部屋では、空き箱を使っておひなさまも作りました。実際のおひなさまを、見に行って作った自分だけのおひなさま。作っている時には自然に♪あかりをつけましょ〜♪と、お歌も口ずさんでいましたよ。
 おひなさまの会では、そのおひなさまを持ち帰り、『こぶたとおおかみのおはなし』を皆さんの前で演じる予定です。普段と違った雰囲気にこの時ばかりは、いつもの勢いが感じられないこともあるかと思いますが、お家でも楽しく様子をお話しするようになったこと、それこそが成長の印として楽しんでいただけたらと思います。あと一ヶ月。Dぐみのお部屋にもそれぞれの春がやって来ます。
(2009年2月25日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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