直線上に配置

Aぐみのお部屋から

担任 坂井 綾

  2学期もいよいよ終わりです。本当に早いものですね。
 12月もAぐみさんの「まとまり」がたくさん見られました。クリスマス会に向けて、初めに取り組んだのはハンドベル。これは、Aぐみさんしかできないということで、ずっと楽しみにしていたのでした。ハンドベルの持ち方、鳴らし方などのお約束をお話ししてから、一人ひとりハンドベルを持ってみました。手にとると、目をキラキラさせてとりあえずハンドベルをじっくり見つめるAぐみさんたち。不思議そうに鳴らしてみては「鐘の所持ったらならないね」や「こう持ったらやりやすいよ!」と自分たちで鳴らし方のコツを見つけては、教えあっていたのでした。今年のAぐみさんは14人。ということでドレミファソラシの7つの音を、各音2人ずつするとちょうど14人でした。お友だちとベルを交換しながらいろんな音を鳴らしていき、先生が「交代〜♪」と言うと「は〜い♪」とにっこにこで動きだし、「これドの音だよ!それ何の音?」とお友だち同士でササッと交代し、音階の順に2列に並ぶのです。トラブルなくスムーズに交代し、その早さにも年長さんらしさを感じました。お心を一つにするほど、素敵な音が奏でられるハンドベル。ハンドベルをするときの一人ひとりの目は、それは真剣なもので、1回1回の演奏が子どもたちにとって大切なものでした。ある日、あるお友だちが「先生〜ハンドベルしてるとやさしい気持ちになるね♪」と言ったのでした。みんなの優しいお心がキレイな音となって響いていたのでした♪クリスマス会の日も、Aぐみさんのまとまり、そしてキレイな音色が聞けるのを楽しみにしていますよ!

 クリスマス会でもう一つ大切なこと、ページェント。アドベントになると、バスの中でも、自由遊びのときでも、去年のページェントで歌っていた曲を思い出しては、お友だちと歌っていましたね。
 そして、ある日ページェントの役決めをしました。蘭子先生が「Aぐみさんに少し難しい事をお願いします。今年はAぐみさんみんなでご相談して役を全部決めてもらいます。」と言いました。すると「え〜?」と驚くお友だちもいましたが、ほとんどが「よし!いいよ〜!」と張りきっていて、「じゃあ、ジャンケンも泣くのも、押しつけるのもなしで、ご相談して黒板に誰が何の役をするか、みんなの名前を書いたら下に降りてきてね。」と言って、先生達はは1階で待っていました。「これでみんなトラブルなく決められたらすごいな〜…」と思いながらこっそりスピーカーでその様子を聞いていました。子どもたちの声を聞いていると「何か変なふうに盛り上がったりしているけど大丈夫かなあ〜…」と心配して聞いていましたが、10分ほど経つと「決まった〜!」とみんな急いで階段を下りてきたのでした。まだそんなに時間も経っていなかったので正直「本当に〜?」と半分疑いつつ、でももしかしたら…と半分ドキドキしながらAぐみさんのお部屋に入りました。そして黒板を見てみると…役のところに全部お友だちの名前が書いてあるではありませんか…。そしてよ〜く見てみると自分の名前はちゃ〜んと自分で書いてあり、役も何だかそのお友だちらしい役で、本当に驚きました!その後、Aぐみさんにはお褒めの時間をたくさんとって(笑)、役決めがおわったのでした♪何と言っても子どもたち一人一人のお顔がスッキリとした満足げなお顔だったのです♪それがとても嬉しく、子どもたちに任せてよかった〜♪と嬉しい気持ちでいっぱいの坂井先生だったのでした。
 自分たちだけで決めることができた、その事を大きな自信として、クリスマス会の日にも堂々と演じてくれたらいいなと思っています。
(2008年12月19日 七尾幼稚園Aぐみのお部屋から)

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