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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 お店に並ぶくだものや、道ばたの草花で季節の移り変わりを感じる今日この頃。暑い夏を過ぎ、次の季節を迎えようとしています。 
 スイカ、ひまわりの季節には、セミの声。♪ミーン、ミーン♪と、聞こえても姿がなかなか見えないセミ。茶色の抜け殻を、見つけると「みて!」と嬉しそう。お洋服にくっ付けニコニコ、おみやげに持ち帰ったこともありましたね。
 バスに乗って出かけた、とうもろこし収穫体験。自分の背丈より大きい苗は、Dぐみさんには、どう映ったことでしょう。幼稚園では、とれたてゆでたてをいただきました。とても甘くておいしいことを実感です。
 お弁当の時に、スイカをみんなで食べたこともありましたね。みんなで食べると甘くておいしかった!の一言。普段はあまり食べないという子でも、「ぼくも!」「わたしも!」。ふと見ると、これだけ食べてもらえれば本望!(笑))いう程きれいに食べてビックリだったこともありました。新鮮なものを、みんなで…のお友だち効果でしょうか。
 水が恋しい季節にお庭では、水着に着替えての水遊びが繰り広げられました。あこがれのプールバックを持って登園。「みて!」と嬉しそうでしたね。最初は、汗などでなかなか自分一人では上手く着脱できず、助けを呼ぶ声も多かったDぐみさん。それでも少しずつ、褒められる言葉を栄養に、お心も膨らみ自分でできることが多くなってきました。でも、手洗い場での水遊びは大好きでも、いざ思いきり水遊びとなると少し勝手が違った様子。それでも水の心地よさを感じると、シャワーをかけて欲しくて、「こっち!」と催促の声。ずっと水をはった丸いプールの中に入って、幸せそうな姿も見られました。 
 数々の経験を経て季節は変わり、一まわり大きくなったDぐみさん。先日の身体測定の時のこと。以前は「できない!」「して」と早々とあきらめていた子も、「自分で!」の声がよく聞こえるようになりましたよ。   
 山ゴボウの実を使っての色水遊びも、「自分で!」と楽しみました。実をギュッとつぶして手があかむらさき色に染まると、何だか不思議そう。それをペットボトルに入れて、「シェイク!シェイク!」とみんなで振りました。振れば振るほど、段々濃くなっていく色水が、魔法のよう。これも不思議な体験でしたね。

 『自分でしてみたい』『おともだちと一緒に』の気持ちが大きくなってきた今、お庭では、うんどうかいごっこ≠楽しんでいます。「よーい、ドン!」で走るかけっこもお気に入り。中には、自分の順番が待ちきれず、すべて参加しようと位置に着いたり、名前が呼ばれるとそのままゴールまで走り出してしまう強者も…(笑)。それもまたひとつの過程の姿。楽しい気持ちにあふれていることは間違いありません。
 Cぐみさんとは、一緒にダンスをご相談しました。「見てきたよ」「知ってるよ!」の声がとても多かった♪がけのうえのポニョ♪の曲のダンスです。かわいいお魚になりきって、いろいろなポーズを決めています。もちろん、うんどうかいの当日はお家の方にピッタリ!ということもあることでしょう。それでも「ポニョ!」「かわいいよ」とお友だちと一緒にダンスをしてきた日々は、お心にしっかりと残っていくことと思います。    
(2008年10月1日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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