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Aぐみのお部屋から

担任 坂井 綾

  楽しかった夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。幼稚園にやってくると、「○○に行ってきたよ!」や「映画見てきたよ!」などなど…いろんな思い出が聞こえてきました。それから「○○ちゃんも行ってきたの〜?一緒や〜!」とお話に火がつき、お友だちと大盛り上がりでしたね。久しぶりにお友だちが全員揃うと「今日から二学期ねんよね!」や「二学期ってバス遠足と運動会があるんだよね!」と、お友だちと楽しそうにお話ししていたAぐみさん。胸をワクワクさせながら二学期をスタートさせたのでした。

 まず最初に、お部屋では敬老の日ということで、おじいちゃんおばあちゃんの絵やプレゼント作りをしました。夏休みの間に遠い所に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんのおうちに行ったというお友だちも多く、敬老の日のお話をすると「おじいちゃんっていつもこんな服着てるんだよ〜!」や「おばあちゃんっていつも○○食べてるんだよ!」とおじいちゃんおばあちゃんのお話で大盛り上がりでした。
 プレゼントでは、和紙を使ってききょうのお花、紙コップでその花瓶を作り、花瓶は、リボンを交互に穴の中に通し、仕上げにリボン結びをして完成という少し難しい課題に挑戦しました。先生が作り方をお話しすると「え〜できないかも〜…」と不安そうにいうお友だちも…。けれど、ゆっくりみんなで少しずつ挑戦してみることにしました。リボンを通すのも、穴が小さいので、自分でリボンを半分に折って入れていくお友だちや「こうやってしたらやりやすいよ!」とアイディアを出したり、何だかちがうぞ?と首をかしげながらもお友だちのを見ながら何度も挑戦したりと、試行錯誤しながら進めていたAぐみさんでした。大好きなおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼント。ちょっぴり難しかったけれど、感謝のお気持ちをいっぱいこめて作ることができたと思います。

 そして10月4日には運動会があります。ある日、運動会でAぐみさんはどんなことをするかが、お部屋の時間で話題になりました。Aぐみさんになったら運動会で何をするかを坂井先生よりもよく知っているAぐみさん。パラバルーン、組体操、バトンリレー、跳び箱。「やった〜♪Bぐみさんのときから楽しみにしてたんだ〜!」と大張り切りでした。

 最初に盛り上がったのは、バトンリレー。自由遊びの時に自分たちでカラーコーンを置いてコースをつくり、チームを作ってのバトンリレーが始まりました。バトンを持って走るのはいいけれど、誰に渡せばいいのかわからなかったり、「赤がよかったのに黄色に行ってって言われた〜…」と、ケンカになったり…。時にはリレーという形までたどり着けないこともありました。また、お外でしているということは、BぐみさんやCぐみさんも「混ぜて」とやってきます。「いいよ」と言ってあげたいところが、競争心の方が強くなってしまい、お断りする場面もありました。言われた方のお気持ちや、どんなふうに工夫したらみんなで混ざって楽しんでリレーが出来るか、それを教師がリードしてするのではなく、お友だち同士でご相談していく事で成長していってくれたらと思います。
 運動会ごっこでは、『勝ちたい!』というお気持ちから、つい優しいお心を忘れてしまいがちです。自分が勝った時・できた時はそれが嬉しくて負けたお友達の気持ちを傷つけてしまうこともあります。リレー、跳び箱、パラバルーン、組体操。その中でもみんなですることの楽しさ、みんなでするからこそ味わえるおもしろさを見つけて、味わっていって欲しいな〜と思います。                
   
(2008年10月1日 七尾幼稚園Aぐみのお部屋から)

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