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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 たくさん雨が降ったかと思えば、蒸し暑くなったり…となかなか定まらない季節となりました。そんな中、Dぐみさんのお部屋のすぐそばのテラスの横のあじさいは今、お花が満開。6月の花の日礼拝の頃は、まだ葉ばかりでしたね。その時、お家から持ってきてくれたお花の中には、あじさいの姿も。でも、幼稚園のお庭は、まだその時期ではなく、お庭に出るたびにその変化を感じてきました。そしてある日、「せんせー、あじさいのお花!」「みて!」と教えてくれたのでした。
 また、お庭のプランターに植えられた野菜も、恵みの雨や大きいクラスのじょうろの水、光を浴びて花を咲かせ成長の時。これも丁度、Dぐみさんのお部屋のテラスのすぐそば。テラスの窓からも、赤いプチトマトなどは特に目に付きやすいのです。Cぐみさんのプチトマト収穫にご一緒させてもらったDぐみさん。お弁当の時間には、収穫の3個を皆で分けて口にしてみました。小さくても完熟プチトマトは、思ったより甘くおいしかったですね。赤くなってから食べるということを体験。その後は次々と「せんせー!プチトマトあかくなったよ!」と、期待感を持って(!)赤くなったことを教えてくれるのでした(笑)。

 7月に入り、今年度初めて全員のおうちの方が揃って幼稚園で過ごした、たなばたさまの会。『おほしさま』『あまのがわ』『よる』等の言葉を覚え、大きな世界を感じて毎日いろいろな活動を楽しんできました。星人形、天の川のおさかな等の七夕飾りも作りましたね。♪おほしさまピカリ、おでんわかけた♪と歌うと、「○○のとこ!」と着信を待つ子どもたち。お星さまになりそれぞれに「○○ちゃん」と呼びかけると、すっかりそのつもりでお星さまのとの会話を楽しむDぐみさんでした。

 先日は、そんなDぐみさんと共にくつを履きかえてお庭を探検。まず、たなばたさまの会の時、園長先生からお聞きした『お星さまにさわるおはなし』を、みんなで試してみました。目を閉じ手をこすりあわせて『お星さまにさわりたい!』と強く願います。そして手を目の前の地面につけると、両手に“地球”という“星”の砂が…。思わず「ワァー」と歓声。この瞬間、Dぐみさんはもう楽しいイメージの世界へ。お星さま探検隊の始まりです。場所はかわり、いつものあじさいへ。葉っぱの上で見つけたのは、お星さまに住む“アリさん”かいじゅう。またまた「ワァー」。砂の山では、新しい砂場の道具を使って、“星”に穴を開けて遊びましたね。
 すっかりそのつもりになって遊ぶことができる、楽しいDぐみ時代。そのワクワク感は、計りしれません。ここでたっぷりとイメージを広げることは、次の成長へとつながっていきます。

 先日は、『ミュータンスをやっつけろ!』の観劇会もありました。子どもの口の中で暴れるミュータンスの姿にドキドキ。近くにやってくると恐くて、先生にしがみつく子も、何故かお顔はミュータンスの方。終わった後は、ケロリとしたお顔でお話ししてくれたりしましたね。
 お友だちと一緒に楽しさを共有してきた一学期でしたが、身の回りには、まだまだ不思議なこと、楽しいことがいっぱい。そして、今の季節、特に触りたくてたまらない水。これからの暑い夏の季節に、たっぷりと仲良くなっていきましょうね。今の季節ならではの楽しみを、たくさん感じて過ごしていきましょう。
(2008年7月18日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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