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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 新しい年を迎えて、1月7日から3学期が始まりました。今年の冬は、雪のペンキやさんがやって来ても、白いお庭がまた茶色に戻るのが早かったですね。それでも、ほんの少しでも雪が空からチラチラすると、もう気持ちは「せんせい、ゆきだるまつくろう!」のDぐみさんたち。お部屋では雪遊びへの祈りを込めて(!?)、紙でゆきだるまを作りました。ハサミも一緒に使い、なんとか丸く。二つ重ねて、ゆきだるまに。頭の上には、好きな色をお選びして作った帽子ものせました。お部屋でDぐみさんを見守っていたゆきだるまさんたち。
 そのおかげか、先日はようやくお庭に出て、みんなで雪遊びを楽しみました。「てぶくろあるよ!」「ぼうしあるよ!」「ゆきだるまといっしょやよ」。自分のものがあることが嬉しいDぐみさん。中には、お父さんが子どもの時に使っていた手編みの毛糸の帽子がお気に入りの子も。それも何だかステキなことですね。真っ白い雪の上を長ぐつで歩くと、足跡ができるのも不思議です。本物の雪での、雪だるま作りもお手伝い。転がすことがなかなか上手で、ビックリすることもありました。冷たいけれど面白い雪の感触。お友だちと一緒に楽しみましたね。

 そして、『ゆきだるま』といえば、♪すうじの8はなあに?♪、♪たーなのだるま♪。『すうじのうた』がとてもお気に入りだったDぐみさん。「すうじのうた、しよう!」とリクエスト。ペープサートに合わせてみんなで歌いましたね。
 


 もう一つお部屋で、繰り返しリクエストが多かったのが、『5つのメロンパン』のお歌です。「メロンパンしよう!」とよく誰からでも声があがっていました。絵本になった『5つのメロンパン』。動物さんが次々とおいしいメロンパンを買いに登場。「次はねずみさん!」「次はくまさん」と出てくる動物さんの順番もすっかり覚えていましたね。イメージもすっかり広がって、今度は自分たちがその動物さんになってパンやさんにメロンパンを買いに来ることになりました。「パンやさん、メロンパンひとつください」。それは、自分の意志を相手に伝える言葉。パンやさんは「いいですよ」とそれに対して言葉を返します。大きくなると簡単なことなのですが、この当たり前に思えるやりとりが大切なこと。大好きな普段の遊びにやりとりを加え、好きなリズム遊びもプラスして、また少し違った遊びに発展していきました。 また『5つのメロンパン』のお歌の中♪ふんわりまるくておいしそう♪の所で、両手で自分のほっぺたを包む仕草。それが、どの子も本当にほっぺが♪ふんわりまるくておいしそう♪な様子なんですよ(笑)。おひなさまの会でも、そんな生き生きした普段の遊びの表情をお見せすることができれば…と思います。でも、みんなの前ではドキドキして、手もお口もお休み状態になってしまうことももちろんあるでしょう。そんな時は、日々楽しんできた姿、お気持ちを感じて、暖かく見守って下さいね。

 そして、お部屋ではおひなさま作りも楽しんできました。紙皿を使ったおひなさま。好きな模様の千代紙をお選びして折ったり、のりではったりしましたね。お顔も自分で描いたオリジナルびなです。
 ひなまつりは、子どもの成長をお祝いする節目の時。寒い冬も、お友だちと一緒に楽しんで過ごしてきたDぐみさん。成長の春は、すぐそこまで来ていますよ。 
(2008年2月26日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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