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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 風にのってチラチラ、クルクルと舞い落ちる木の葉が、公園からお庭にやってくる季節となりました。強い風、優しい風『誰が上から落としているのだろう?』。自然の不思議さをふと感じる一時です。季節は、小さなDぐみさんの身の回りを移り変わっていきます。                     
 ♪どんぐりどんぐり、コーロコロ♪と手をクルクルして歌っていたら、今年もやってきた幼稚園の魔法の(!!)りすさん。幼稚園のお庭にどんぐりを置いていってくれました。見つけて拾って嬉しそう。鳥屋の古墳公園へおでかけすると、今度は木の上にどんぐり発見!下にも落ちていて「ママにあげる!」と大喜びでした。小さな秋の実りです。   
 木の上の実りといえば、“りんご”。バスに乗って鹿島路のリンゴ園におでかけしました。あいにくお天気が不安定で心配されましたが、Dぐみさんのパワーでりんごがりの間は、晴れ!。リンゴ園のおじさんからとりかたを、じっと真剣に聞いていましたね。『どれにしようかな?』とよーく考えて決めた自分の一個。両手でりんごを宝物のように持っていましたね。でも、バスに乗った後、安心したのかつい小さな手から離れてコロコロも…。そうしながら、それぞれのおうちにたどり着いたりんご。いろんな過程を感じさせてくれる、味と香りだったのではと思います。
                      土の中から出てきた実りは、さつまのおいも。シャベルを持って、長ぐつをはいて、こちらもバスに乗ってのお出かけです。畑の土を掘っていくと、顔を出したおいもちゃん。引っ張って出して持ち上げてみて、「みて!大きいよ」その重さを実感!でした。後日、園庭ではそのおいもを焼きいもにして食べました。ホカホカの焼きたておいもは、おいしくて…。思わず『おかわり!』でしたね。  
 土の上からの実りを感じたのは、A・Bぐみさんが収穫体験をした白菜。Dぐみさんもお顔より大きな白菜を持ち帰りました。玄関から帰りのバスへ運ぼうと一生懸命。もちろんお手伝いしましたが『自分で!』とその手を離さず、張り切っていましたね。こちらも自然のめぐみの重さを実感でした。

                     
 『土の中』『土の下』『土の上』『木の上』の様々な実り。『誰がそこに実るように、きめたのか?』当たり前のように思っていたこと。それは、先日の収穫感謝の礼拝で園長先生よりお話しをお聞きしましたね。おうちから持ち寄ったくだものや野菜の数々。これらは、すべて神さまからいただいたたくさんの贈り物。感謝の気持ちを持って、大切に口にしていきたいと思います。       
 翌日はおもちつきでしたが、自然の恵みがたっぷり入った、めった汁もいただきました。みんなで食べて、おいしかったですね。もちろん杵を持って、おもちつきも経験。蒸したもち米を試食した後、目の前でそれがおもちに変わっていく不思議。そんな様子を目にしたからなのか、あまり食べたことがないというおもちも、大きなお口で食べていましたね。
                     
 目で見て、耳で聞いて触れて。そして、匂い、味覚を楽しんで、五感をフルに活用。今感じたことは記憶のどこかで鮮明に残っていくことでしょう。そして自分が感じたことを、お友だちやおうちの方へ。秋から冬へと季節が移り変わる中、色々な関わりを通してより自然を身近に感じていきたいと思います。
   
(2007年11月30日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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