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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 ♪ぱらぱらおちる、あめよあめよ、ぱらぱらぱらとなぜおちるー♪と歌っていますが、北陸地方もようやく梅雨入り宣言となりました。空は、雲で覆われてどんよりとして、不安定なお天気が続きます。お隣の公園へとお散歩の機会を待っていたDぐみでしたが、しばらくはおあずけのようです。
 でもそんな中、身近なところにも季節の移り変わりや自然を感じる機会は、たくさんあるのでした。

 ♪そらにひかるほし、そのかずいくつ?うみにおよぐうお、そのかずいくつ?♪
 Dぐみさんにおほしさまは?と聞くと、「おそらでキラキラ」と両手で手振りを交え教えてくれます。一つ二つ…と数えていっても気が遠くなりそうな程の無限に広がる世界。去年も、もちろん見ていたことでしょう。でも、Dぐみさんはようやく気づいたのです。それが、お星さまであることに。
 七夕さまの会では、♪ガリダリシュッポン♪の曲に合わせて、両手にキラキラのお星さまをつけて踊りました。大人気だったお星さま。ひとり一人が輝いていましたよ。 
 園長先生の『お星さまにさわりたい!』のお話も聞きました。先日はみんなでくつを替えてお庭へ。そして、園長先生に聞いた通り、両手を合わせて「お星さまにさわりたい…」と強く願います。そして、目を閉じ両手を広げてゆっくりと地面につけていくと…。両手に〈砂〉が一杯。大喜びのDぐみさん。おとなり同士「おんなじねー」と見せ合って嬉しそうです。それは『地球という星の砂』。お友だちと一緒の『おんなじ』が何だかとても楽しい様子なのでした。

 「○○ちゃんとおなじ」と気づき、嬉しく感じるDぐみさん。お友だちと同じ事をしたり、同じものを持っていたりすることをとても喜びます。お洋服、ズックの模様、おもちゃ…何でもいいのです。そして、「○○もいっしょに!」「○○ちゃんと手をつなぐー」と、積極的な姿も見られるようになってきました。でも、まだまだ自分の気持ちに忠実であるほど、周りのお友だちの気持ちまでは気づかないDぐみさん。時にはそこで「イヤもん!」とトラブルになることも。それでも、お互いお友だちと『いっしょ』と関わりたい気持ちは、ムクムクと大きく膨らんでいることに変わりはないのでした。

 そんなDぐみさんの身の回りは、季節と共にめまぐるしく変化しています。めぐみの雨を受けて育ってきた野菜たち。先日は、Dぐみテラス前のプランターのプチトマトが、ようやく赤く収穫の時を迎えました。目の前での収穫。お弁当の前には、それを切って一口ずつお口にしてみました。あまり好きではないという子も「ほしい!」と大きなお口。みんなで食べたプチトマト。「おいしい!」「あまーい」の声が広がりました。完熟でとれたてだったから、おいしい?。みんなで『いっしょ』でおいしかったのかもしれませんね。
 ある日から玄関に登場し、目を楽しませてくれた『あおむしくん』。はらぺこぶりは、頼もしささえ感じられました。♪あおむしが、ア、さなぎになって、ア、ちょうちょになったー♪とみんなで踊っていましたね。そのうち、動きが止まったかと思うと、さなぎに変身。先日は、お部屋で大好きな『はらぺこあおむし』の絵本を見ていると、丁度さなぎから飛び出してチョウに変身した姿を発見。絵本の世界から現実の世界へ。「おんなじ!」。そして、Dぐみテラスから大きな世界へ、Dぐみさんと共にそのチョウを放したのでした。元気よく空へ飛び立っていったチョウ。何度も変身する姿は、不思議さに満ちていましたね。
 身のまわりには、まだまだ不思議なことがいっぱい。大きな世界が広がっています。すぐ来る“夏(なつ)”。水遊びにどろんこ遊び。季節の移り変わりを楽しみながら、次の暑い夏ならではの遊びを『いっしょに』、たっぷり楽しんでいきたいと思います。
(2007年7月28日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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