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職員室から

事務主事 釜土蘭子


 現在日本で一番有名な県知事、そのまんま東こと、東国原英夫さん。テレビで彼の行動が報じられないことはない毎日です。
 そのまんま東が宮崎県知事になった!という事をちょっと他の人とは違う感慨を持って見ていた、釜土達雄園長先生。実はその昔、「お笑いスター誕生」という番組などで、当時「ツーツーレロレロ」という名前の漫才コンビだった、そのまんま東と「かまどたつお」として共演した事があるのでした。
 「お笑いスター誕生」は一九八〇年代の漫才ブームの頃のお笑い芸人さん達の勝ち抜き番組。今で言えば爆笑オンエアバトルみたいなものです。この番組からはいろんな方が世に出ていて、コロッケ、とんねるず、ウッチャンナンチャン・・・。毎週審査があって、合格すると「勝ち抜け」。一〇週勝ち抜くとチャンピオンという仕組みです。ちなみに今は人気絶好調の綾小路きみまろさんは、予選で落ちて本選には出られなかったそうです。
 「かまどたつお」は2週勝ち抜け。3週目で落ちました。(あまり芸能界に執着心がなかったので、やる気がなかった?)ツーツーレロレロの方はかまどたつおと同じ頃に挑戦していて、その後8週までいったそうです。
 そんなふうに同じステージに立っていた人が、「宮崎県知事」になっている。「オレが富山県知事になったようなもんだよなぁ・・・」とつぶやく釜土達雄。
 人生とは不思議なものです。

 七尾に新しい本屋さんができました。DVDコーナーもあるので、幼稚園の子供達もオープン当初から行っていて、なかなか行く機会がなかった私は、「まだ行ったことないの!」とよく言われました。
 一月のある日の午後、初めてその書店に足を踏み入れてみると、正面の一番目立つ場所が直木賞候補コーナーでした。そこに『一瞬の風になれ』という本が積まれていました。著者は、佐藤多佳子。実は私の中学高校時代の同期生です。特別親しかったわけでもなく、あまり話した記憶もありません。同じクラスにもならなかったと思います。共通の友人がいたという程度でしょうか。
 学校から送られてくる同窓会報で、彼女の活躍はなんとなく知っていました。けれども七尾の本屋さんに積まれている彼女の本を見るとなんだか不思議な気がしました。残念ながら今年の直木賞は候補で終わりましたが、今後どんどん活躍してくれることでしょう。
 人生とはおもしろいものです。

 今幼稚園で毎日を楽しく過ごしている子供達。この子達にはどんな未来が待っているのでしょうか?たくさんの人に認められる人生を歩む人もいるでしょう。自分の目の前にいる数人の為に誠実に生きる道を選択する子もいるでしょう。いろんな人生がある。 
 人生とは素敵なものです。           
(2007年2月21日 七尾幼稚園 職員室から)

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