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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 冬に向かう季節。先日は、ゆきむしが登場しました。体に白い綿毛がついていてフワフワと飛び、まるで雪のよう。毎年、本当の雪が降る前にやってきて、次の季節を運んでくるようです。雷と共に大粒の雨、そしてみぞれにあられ。次は、いよいよ雪…?。寒くなってきて、急に変わるお天気にびっくりしてみたり。色々な姿を見せてくれる自然。でも、色々な言葉や手振り身振りで、自分が感じたことを伝えようとするDぐみさん。身の回りの変化が、ワクワクすることに変わってしまう子どもたちの世界なのでした。

 ワクワクすることといえば、12月のある日、幼稚園には大きなクリスマスツリーが登場。自分の身の丈の2倍3倍もあろうかという大きいツリー。不思議そうに見上げる、Dぐみさんの姿がありました。クリスマスを楽しみに待つ待降節に入り、アドベントクランツのろうそくにはホールの時間に、灯がともされました。その形から「ドーナツみたいねー」お誕生日のことを思って「ケーキみたい!」等々と子どもたちからは、思ったままの言葉が聞こえてきます。
 アドベントカレンダーの扉も毎日一つずつ開けられていきます。お部屋にもあるアドベントカレンダー。トントンと扉を鳴らす言葉をみんなで言ってから、開けるようにしています。『お心を合わせて言ってみようね』というと、カレンダーのそばのどうわき先生のお顔や、お友だちのお顔を見て、今度はと、トントン…。言葉が一つになって思わずニッコリ。中からは、お星さまやキャンドルなど色々なものが現れ、毎日の楽しみとなっているのでした。
 『お心を合わせて』と楽しんでいることといえば、【楽器あそび】もその一つ。♪タンブリン、カスタネット、すず、がっきであそぼうー♪と歌に合わせて鳴らしています。今は、自分の持っている楽器から音が出ることが楽しくてたまらないDぐみさん。楽器を手にすると、鳴らしたいお気持ちがムクムク…。そんな中『お心を合わせて』の一瞬も。楽器と初めて出会ったDぐみさん。今は何より、楽しそうなお顔で楽器を手にすることが、一番大切なことと思っています。
 幼稚園で迎えるクリスマスは、なんだかワクワクする気持ちで一杯。サンタさんからプレゼントを贈られることを、楽しみにしている子どもたち。そこで、お家の人たちにもプレゼントを贈ろうとご相談。大きなツリーが印象的だったDぐみさん。そのツリーの形のえんぴつ立てにすることになりました。ちいさい手を動かして…。のりで貼る時は、その感触を楽しんだりもしましたが、少しずつできあがっていくことが楽しみでしたね。

  ♪もうすぐクリスマス…♪と歌ってクリスマスを待つ毎日。16日はクリスマス会。子どもたちはお母さんやお父さん、お家の方が来ることを楽しみにしています。そのお気持ちが大きければ大きいほど、ドキドキする気持ちも大きくなっていきます。当日は楽器遊びを、みんなの前で…と思っていますが、いつもと違った雰囲気にお家の方にピッタリということも勿論あって当然。楽しい気持ちで一杯の毎日を、過ごしてきたことが一番大切なのです。そんな姿を含めて、優しい気持ちでクリスマスを迎えられることを願っています。  
(2006年12月15日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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