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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 あるの秋晴れの日、お庭に出てベランダに並んで座っていると、秋風がピュー。すると公園から黄色く色づいた葉っぱが、風に誘われて落ちてきました。何だか不思議なその様子を見ていると、今度は公園に行っていたA・Bぐみさんが戻って来ました。一杯に膨らんだ袋を持って…。大きいクラスのお友だちからの『目を閉じて』の言葉にそっと目を閉じワクワクして待つDぐみさんとCぐみさん。その後はきれいに色づいた落ち葉のシャワーを、思いきり楽しませてもらい大喜び。嬉しい声が園庭に響きました。魔法のリスさんからのプレゼントのどんぐりを拾ったり、落ち葉を集めるのも楽しそうでしたね。「ママに見せるの!」とさっそくおみやげになりました。

 先日は、今年初めての試みとしてAぐみさんとボローニャ国際絵本原画展を見学するため、大バスに乗って美術館におでかけしました。例年はA・Bぐみさんの組み合わせ。今年は、Dぐみさんもチャレンジしてみました。
 初めての場所で、しかも絵を見るという目的がある場所。子どもたちと一緒にドキドキしながら館内へ。Aぐみさんと手をつないで歩くDぐみさん。高い天井に見とれたり、絵の中に知っている動物さんを見つけて「♪ぞーうさん、ぞーうさん♪」と思わずお歌も飛び出したり。Aぐみさんの方も、見て自分が気づいたことを、Dぐみさんの高さに合わせてお顔を近づけて「ほら、○○だよ」と教えてくれたり、「こっちだよ」と示してくれたりしましたね。そして、そんなAぐみさんのお話しをよく聞き入れて、受け入れることができたDぐみさんたちでした。お互いによい経験となったようです。そして、また一段と大きいクラスのお友だちとのつながりの深まりを感じたのでした。

 周りの人との色々な関わりの中で感じる実りの秋。いも堀り遠足やりんごがり遠足のおでかけもありました。
 いも掘り遠足では、おいも畑に全クラス一緒におでかけしました。長靴をはいてシャベルを持って…。絵本『さつまのおいも』がお気に入りのDぐみさん。「よいしょ!よいしょ!」と引っ張って、本当に土の中からでぶいもいちゃんが土の中から出てきてビックリ。しかも、両手で持ってみて重さを実感でした。 園庭での焼きいも大会では、焼きたてホカホカのそのおいもを口にして思わず「おかわり!」の声。日ごろはあまり食べないという子も、お友だち効果でムシャムシャ食べていましたね。
 りんごがり遠足はCぐみさんと一緒に能登島のりんご園へ。今度は、りんごはどこに実っているのかな?と楽しみに到着。土の中ではなく、木の上に沢山実った赤いりんごが待っていました。よーく見て選んで決めてとった自分の一個。両手のひらに乗せてもまだ大きく、お顔を近づけてみて「いいにおいー」。試食のりんごを口にして、また思わず「おかわり!」。木の上の実りもおいしさを実感しました。

 収穫感謝礼拝では、そんな実りを下さった神さまに感謝。次の日のおもちつきへと続き、お友だちと一緒に『見て』『触れて』『味わって』。ますます深まる秋の中、目で耳で心で感じ、多くのものを吸収していきたいと思います。           
(2006年11月27日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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