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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 梅雨空の向こうに次の季節の気配を感じさせる頃となりました。とはいっても、晴れたかと思えばまた雨…の気まぐれなお天気が続きます。そんな中でも、楽しいことを探すのが上手なDぐみさん。雨の日も不思議で楽しいことがいっぱいなのです。
 Dぐみのお部屋のテラスに向かった大きな窓。いつもは、閉じられているのですが、時にはお部屋からダイレクトにお庭を感じる扉となります。とはいっても、お庭に直接出るわけではありませんが、テラスから戸外の風を感じることが出来るのです。
 
 ある日のこと。晴れたらしゃぼん玉遊びだったのですが、朝から雨。それで、園庭に向き絵本の長イスに座り『雨つぶちゃん』を探すことにしました。まず気づいたのは『雨の音』があることです。みんなで耳を澄ませば色々な音。そして「みて!雨つぶちゃん!」と何かを発見。葉っぱの上の雨のつぶを見つけました。丸くキラキラ光っています。お庭のジャングルジムやたいこ橋にも『雨つぶちゃん』発見。こちらはぶら下がって遊んでいるようにも見えます。お庭のいつも遊んでいる地面には水たまりも出来て、その上にも雨の模様。何だか楽しい気持ちで一杯になり、その後、雨つぶちゃんのお顔を描いて、窓に飾って遊んだりしました。みんなで見る、気づく楽しさを感じたひとときでした。
 そして晴れ間に今度は、そのテラスでしゃぼん玉遊びを楽しみました。長いすに座り、テラスに向かって仲良くお座りします。『そっと吹いてみようね』とは言っても、嬉しい気持ちで思わず思いきりフー!なかなか最初は、うまく飛ばない事もありましたね。でも何度もするうちに、段々上手に飛ぶようになってきました。お友だちの大きなしゃぼん玉に大喜びしたり、沢山出てきて「見て、みて!」と教えてくれたり。偶然出来る形の楽しさをみんなで感じましたね。

 



 またある日は、たなばたさまの会の園長先生からの『お星さまにさわれるお話し』にさっそく挑戦!。内ばきから外ばきに替えて、お庭へ。テラスに並んだDぐみさん。両手を合わせ『お星さまにさわりたい!』と願い、気持ちを込めてその手を地面につけると…。手には『地球』という星の砂がいっぱいついていましたね。お友だちとお顔を見合わせて、思わずニッコリ。みんなでやってみると、何だか楽しい気持ちがまた膨らんでいきます。小さなアリさんは『星の小さなかいじゅう』、あじさいのお花は『星のお花』、お庭の砂山が『星のお山』に変身です。お星さまに穴を開けてみたり、いつもとはひと味違うお庭の探検となりましたね。しばらくDぐみさんでは、お庭に出るとまず両手を地面につけてみる遊びが見られたのでした。

 

 春から夏へとお友だちと過ごしてきた数ヶ月。その中で、確実にわかってきたことといえば、『お友だちと一緒にいると楽しい』ということだと思います。そして、それを感じることが一番大事なのです。暑さと共にもうすぐやってくる夏。夏ならではの季節を感じる遊びを『お友だちと一緒に』。日々変化し、成長していくDぐみさん。次の季節では、お友だちとどんな楽しいことを『発見』していくのでしょうか。それも何だか楽しみですね。 (堂脇 真規子)
(2006年7月20日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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