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職員室から

事務主事 釜土蘭子


  5月6月7月は、幼稚園で生き物たちが最も活動する季節です。七尾幼稚園にはたくさんの生き物がやってきて、玄関には飼育ケースがズラッと並びます。
 幼稚園の中で発見されるものもいるのですが、その多くはご家庭の皆様のご協力によって、子供達の為にと持ってきて下さるものなのです。
 今年は冬が寒かったり、寒さの戻った時があったりで、生き物たちもいつもの年とは違う出方をしたようで、いつものように発見されずに、ハラハラドキドキでした。
 それでもたくさんの方のご協力によってカエルのタマゴ・オタマジャクシ、アオムシ、カブトムシの幼虫を子供達にみせてあげることができました。感謝です。

「アオムシがさなぎになって、チョウチョになるよ!」。

 ちょっとした手遊びのようになっているこの言葉。呪文のように繰り返しながら、虫の一生(変態)を学んでいきます。
 忘れられていたカマキリのタマゴからは、ある日突然、小さなカマキリがウジャウジャ。あまりの数の多さに絶句した子供達。でも小さくてもカマキリという姿に感動!手にのせてお庭に放してあげる経験もしました。
 そして、オタマジャクシに足がはえ、手がはえて無事カエルさんに。今は次々とお庭に旅立っていきます。
 もちろん、全部がカエルになれるわけでもなく、途中で死んでしまうものもいて、お墓をつくってあげることも毎日のように繰り返されています。
 最近ではテントウムシの卵やさなぎも子供達に見せることができました。
 子供の時の姿と大人の姿が違う生き物もあれば、大人と同じ姿の生物もいる。
 小さな生き物とのふれあいの中で、学んでほしい、「命の大切さ、すばらしさ」。生き物の名前を覚えることよりもまず体感してほしい不思議さです。 
 
 今幼稚園の階段には、「これ、なーんだ」クイズの写真展をしています。あまりにもいろんなものに出会う為、先生達もわからなくなるほどなので、体験を繰り返し思い起こす為にもいいかなと思っています。小さい被写体相手に四苦八苦して撮った名作の数々。ご家庭の皆様も機会がありましたら、クイズに挑戦してみて下さいね。
(2006年6月30日 七尾幼稚園 職員室から)

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